4月ゆいの会の報告 | 障がい児・者の「性」を学ぶ会 《ゆいの会》

障がい児・者の「性」を学ぶ会 《ゆいの会》

障がいのある人たちの豊かな生活を支援していくために、「性」について学びましょう

4月ゆいの会が、4月20日(土)に開かれました。

「さくらハウス」での開催、2回目となりました。2月には雪景色がでしたが、今回はつくしが堤防の土手に群生していて若草色がとても綺麗でした。生憎の雨模様で写真に納められなかったのは残念です。

「さくらハウス」の四季折々もお伝えできたらいいですね。


今回は、8名の参加、しかもというか、たいがいいつも・・・・全員女性です。豆大福、よもぎもち、酒饅頭をお供に充実した時間を過ごすことができました。


障がい児・者の「性」を学ぶ会 《ゆいの会》

今回は、地域活動センターに来られている20代の男性のケースをもとに話し合いをしました。

施設で性的な行動が目につくこのケースについて、疑問点を一つずつ確認しながら、今後の働きかけをまとめていきました。


①まず、この男性についてもっと情報を収集する。

(本人の性的成熟、性的知識、心理面、家族環境、施設での人間関係など)

②情報をもとに、性教育を実施する。

(本人が必要とすることを具体的に、自尊感情を育てることを念頭に)

③職員研修をする。

(職員の見方や発想を変えていく)

④誰かがきちんと本人を認めて、支援をする。

(困っているのは周りではなく、本人が一番困っている)

⑤施設での人間関係をつくることで、お互い学び合う環境をつくる。

⑥家族関係の調整をする。

マイナスのイメージ(監視、禁止、犯罪、罰を受けるなど)ではなく、プラスのイメージ(自己肯定、楽しみ、やりがいなど)の関わることが大切・・・・・。ということです。


(参加者の皆さんの感想)

ドラえもん20代の男性の性行動については、毎回感じることだが本人の理解がないという事、もっと周りの環境を整えなくてはならないと思う。本人の性への行動にはいくつかポイントがある。やはり性的加害者にならないようという願いのために支援者が手を取り合っていかなければならないと考えます。


ガチャピン早くからしっかりとした性教育を行うこと、そして続けていくことの大切さを改めて感じました。また、問題を問題としてとらえるだけでなく、表現として受けとめ、その裏側に隠されたことを探ること、一方向ではなく多方向からのアプローチをしていくことが大切だと思いました。すぐに解決できることでも、結果が見えてくるものでもなくて、積み重ねていくことで、発見したり深まったりして、人生に色がついていくのだろうな~と思いました。


エルモ学校と家庭、施設が連携した性教育のリーダーシップをとるのは学校。まずは自分のクラスでの実践を学校内や家庭、施設に発信していかなければ!


マイメロ具体的な事例についての議論でしたので、ケースのイメージが少しずつ見えてくるようで、楽しい話し合いでした。「問題行動」の解決にすぐ結びつくことばかりではなかったかもしれませんが、皆でその人のことを一生懸命考えて知恵を絞るというのが、すごく素敵だと思いました。


参加者の皆さん、素敵な感想をありがとうございました。


次回は、6月15日(土)13:30~です。

皆さんの参加をお待ちしています。