8月ゆいの会報告 | 障がい児・者の「性」を学ぶ会 《ゆいの会》

障がい児・者の「性」を学ぶ会 《ゆいの会》

障がいのある人たちの豊かな生活を支援していくために、「性」について学びましょう

今年の夏は、暑い日が続いています晴れ

8月18日(土)のゆいの会の日も、日差しが痛いくらいでした。

そのせいか、参加者が4人と少なかったですが、少人数ならではの日頃できない話をじっくりとすることができました。


障がい児・者の「性」を学ぶ会 《ゆいの会》

特別支援学校での性教育を広げるには

性教育は、どのように授業を作っていくかがポイントだが、実は授業がうまく行くためには日頃の関わり子こそが大事。子どもたちの人権を尊重したかかわりや言葉かけを大切にしてほしい。とにかく無条件に自分を受け入れてくれる人を、子どもは敏感に感じ取り、子ども自身もその人を受け入れる。まず教えたいことを持ち、その言葉を受け入れてもらうために,信頼関係を築くこと。

管理や上からの指導では、何も進んでは行かない。

性教育が浸透していくことで、子どもたち変化が見られ、その様子が性教育を継続する力になる。


サークルに来て何を学ぶか

最初は、目の前の子どもたちとの関わりの困り感からサークルに来る。しかし、性教育の取り組みは時間がかかるし、子どもたちに劇的な変化はなかなか見られない、個別の関わりが必要なこともあり、サークルで話し合ったことが、全く応用できないこともある。

しかし、子どもとの関わりの中の困り感の解決を通して、自分の生き方を学んでもらえたらきっとサークルに来ることが楽しくなる。いかに生きるかという自分自身の生き方を模索することが、性教育をすると言うことだろう。サークルに来た人に、そのような魅力が伝わるといい。


性にまつわるよもやま話

自閉症児が、体毛の発毛を受け入れられずに苦しむケースがある。発毛は成長の証と伝えたい。今回体操の内村選手が立派な脇毛を披露してくれた。大人のモデルとして話すことができる。その国の文化によって体毛を処理しない女子選手もいる。体毛は成長の証だが、大人のエチケットとして体毛処理を教えなければならない側面もある。あるべきものをあるがままにしておいてはなぜ行けないのか。やはり一般的に他の人が不快と思うことは,一般のマナーに従うことが必要か。体毛を処理したくないなら、見えないような服装をする。ひげも、一般的に清潔に見えないから、きれいに剃るとか。

周りの人に不快感をあたえない、身なりや服装を整えることは大人になるために必要なこと。


施設などで、急に人前でマスターべーションを始めた。どう対応する?

まず,プライベートな行為は人前ではしないと話し、別の場所につれて行く。話が通じない場合は、緊急目隠し(カーテン、段ボールのついたてなど)で緊急の個室をつくる。なぜそのような行為をするのか、原因を確認する。継続的に個別に、集団に性教育をする。職員の研修をする。


施設の職員の女性に体をすりつけてくる。どう対応する?

なぜそのような行為をするのか理由を確認する。継続的に個別に、集団に性教育をする。職員の研修をする。職員の女性に対するフォローが大事。職員の中の恐怖感を払拭し、違う形でコミュニケーションがとれるように提示していく。


異性とのお付き合いにかまけて、仕事を休んでしまう。どう対応する?

本人のこれから生きていくうえでのキーワードを出して、人生設計を考えて見る中で、仕事の大切さを伝ていく。


貴重な今回の感想

性教育は人権をベースに広範囲。話し合いができて楽しかったです。この輪が広がるようにPRします。


暑い中、参加いただいたS先生ありがとうございました。

日頃のゆいの会は、参加して頂いた方にたくさん話してもらおうと、運営側はなるべく発言を控えるようにしているのですが、時間を気にせず思いつくままに話ができてほんとうに楽しい時間になりました。

もしかしたら、このような時間を共有できることが,サークルの一番の魅力かもしれませんね。


次回10/20、たくさんの方の参加をお待ちしていますクラッカー