2月ゆいの会報告 | 障がい児・者の「性」を学ぶ会 《ゆいの会》

障がい児・者の「性」を学ぶ会 《ゆいの会》

障がいのある人たちの豊かな生活を支援していくために、「性」について学びましょう

少しずつ、暖かな日が増えてきました晴れ

雪も溶け始め、気分も楽になってきました。


さて、2月ゆいの会の報告です。この日、2月も中旬を過ぎたというのにものすごく寒い日でそれでもゆいの会に集まってくださり、感謝感激です。


今回は、「障がいを受け入れる」というテーマで、前川ちよのさんが担当してくださいました。


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ご自身のこれまでの歩みとともに、「障がいを受け入れる」とはどのようなことか、熱く語ってくださいました。

全ての人が障がいをもつ可能性がある存在であること。貧富、家族構成、職業、そして現在健康であっても明日はわからない現実を直視することをつらいことと考えない。今できることは何か、課題は何かを考えること。これは障がいを支援するサポーターにも同じことがいえる。障がいは様々あるし、重い、軽いもある。まずはその人となりを認める。一人一人が大切にされなければならない。当事者が今望むことは何かを探っていく。心地よい生活を提供していく。言葉がない人や意志の伝達が困難な人もいるので、とりあえずできる方法を 考えながら探っていくこと。周りjから認められ愛されている子どもは、すくすくと育っていく。親が障がい認められないケースでは、いろんな,問題が起きてくる。最後には、向き合う人間性を受け入れる。その人との関係性をよりよく育てる。性を学ぶと障がいを持つ人たち、同性愛者、性同一障がい者など少数の人たちを認め優しくなれる。特別支援学校で過ごした4年間は自身のあり方を問いなおすことができた重要な時間だった。

(参考書籍)

村瀬幸広氏「ニューセクソロジーノート」

小林正観氏「楽しい孫育て」


前川さんの話をもとに討論をしました。


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○これまでの事例から、周りが受け入れてくれることで、本人も楽になるケースはよくあった。特に軽度の子には働きかけが必要。知的に問題があっても、障がいを自認し,前向きに生きていくことが必要。

○一生懸命に関わる親が心配。子どもが大人になると親も子も燃え尽きてしまい、大人になってから問題が出てくるケースもある。あまり、がむしゃらにならず諦観する姿勢も大事。

○高校での発達障がいの生徒たちは、結局行き場がない。就労が不安。

○発達障がいの人への支援は広がりつつある。大学でのサポート、福井でも作業所やサポート施設が広がりつつある。

○少年鑑別所の指導員の話。発達障がいがある人は、興味のあることを深く追求する。そこから興味を広げてて行くこと。できることをほめる。身体的、精神的に状態を見極める。虐待を受けた人は、発達障がいの人ととよく似た状態を示すことがある。


コスモス参加者の感想

ベテランの前川さんの話を聞き、焦らずにじっくり関わっていこうと思いました。久々の参加でしたが、元気をもらいました。



女の子2011年度も無事終了しました。

来年度も、「ゆいの会」をよろしくお願いします。

新年度の予定は、決まり次第お知らせしたいと思います。