10月 ゆいの会報告 | 障がい児・者の「性」を学ぶ会 《ゆいの会》

障がい児・者の「性」を学ぶ会 《ゆいの会》

障がいのある人たちの豊かな生活を支援していくために、「性」について学びましょう

10月9日の日曜日に、白山スーパー林道に行ってきました。標高1445mの三方岩付近では綺麗に紅葉してました。


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しかし少し下がるとまだ一面の緑の山々、来週末くらいが紅葉の見頃ではないしょうか。久々に山のさわやかな空気を吸い、ずいぶん癒されましたよ。皆さんもぜひ行ってみてください。


さて前置きが長くなりました。10/8の「ゆいの会」の報告です。今回のゆいの会は、なんだかとても心がほっこり温かくなる会でした。「障害の重い子(発達段階1~2歳)の性教育」をテーマに、東さんのレポートをもとに話し合いました。


1 心地よさは生きる基盤(自己肯定感)

 心とからだの「快」をたくさん積んで、愛されていることを実感すること。「自分が大好き」という感情が生まれてくる。

2 身辺自立から性の自立

 人辺自立は先送りしない。しつけではなく楽しみながら。同性介助が基本。下着からおしゃれ感覚へ。きれいでかっこいい、好きなものを選んで着てみる。排泄自立には技が必要。トイレットペーパーを扱うのは難しい。1回分を切り取って置いておく。手にペーパーを巻き、ものをふく練習を重ねることで、おしりをふく技も習得できる。


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3 プライぺートゾーン 

プライベートゾーンを強調しすぎて、体調が悪いときに医師に診せることができなかったことも。プライベートゾーンを見せなくてはならない時もあることを知る。

4 性器いじり、自慰

性器いじり、自慰は肯定的に。男の子は必修科目、女の子は選択科目。自慰は「一人になることができる力」を育むために意味がある行為。

5 問題行動は発達要求の表れ

困った行動は、性教育の絶好のチャンスと捉える。

「一人ひとりの性的発達要求をどう育てるのか、当事者の要求をくみ取って彼らの人格をどう育てるのか」現場の大きな課題。


(楽しい指導例)

★サイコロタッチゲーム 


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サザエさんサイコロポーン。はい、「せなかあわせ」がでましたよ。


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ワカメうほほ。なんだか背中が温かいです。


★からだうた

男の子バージョン、女の子バージョンで。

自分で出来ない時は、やさしく手をとって一緒に踊りましょ。


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カツオはい、あーたーま。


★おしゃれしてお茶会

★好きな人と散歩

★フォークダンス

★マッサージ、足湯、ホットタオル

★いいとこさがし         ・・・・・・・・実践はアイデア次第グッド!



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今回の参加者、保護者、教員、寄宿指導員の皆さんで話し合いをしました。排泄に関する悩みがたくさんだされました。排泄の指導だけにとらわれずに、日々の暮らしのなかで褒めることで自信を持ち、それが排泄の自立に繋がって行くこと。ついつい、困った行動にばかり目がいきがちですが、視点をかえて働きかけることが大切なのですね。


(感想)

ト音記号毎回参加できずに申し訳ありません。今回の「障害の重い子の性教育」の話はとても参考になりました。小6の次男にあてはまること(トイレットペーパーの使い方)など、私が知りたいことや聞きたいことをお話くださりありがたいです。今回アドバイスいただいたことを早速家でやってみます。参加している方が、学校の先生、寄宿舎指導員といった教育関係者のかたばかりでちょっぴり寂しいです。障害を持つ子どもを持った親がもっと参加してもらえるといいですね。


ト音記号楽しさの中で自立ということを大切にして、これから指導していこうと思いました。何を求めているかを読み取る力をもっとつけて、色々な支援を考えていきたい。


参加者のみなさんありがとうございました。

次回は12/17(土)です音符