2011年度第1回ゆいの会が、2月12日(土)13:00~15:00に開催されました
大雪も一段落したこともあり、たくさんの方が参加してくださいました。
障がい児を持つお母さん3名と特別支援学級教師など、総勢11名となりました。
まず、東さんから、「しょうがいのある子どもの性のかかわり方」という題で、1時間ほど講義をしていただきました。その子のからだはその子のもの。生活の中で「ちょっと触っていい?」「ちょっと見せてね」などの人権感覚が大切。入浴や着替えの時に「大きくなっていくあなたはすごい!」というメッセージを子どもに送ることで、自己肯定感がはぐくまれる。性器いじりは叱らない。自慰は禁止するものではなく、プライベートな行為として身につけさせるものである等々。基本的な内容をしっかり押さえた素晴らしい講義でした。
後半は、性器いじりや人との距離感がつかめないお子さんを持つお母さんの悩みを、参加者全員で解決するという形式で進めました。性器いじりに対しては、本人は触ることで精神的安定を得ているのではないか。緊張を強いられる前にその行為があるなら、子どもの気持ちに共感していくことが大切。親が気にしないこと等の意見が出されました。距離感のつかめないお子さんに対しては、ロールプレーが大変有効であること。後藤さんからは、しいのみ学園でのロールプレーの実践も報告されました。
今回は、お母さん方が参加しておられたことで、大変中身の濃い有意義な会となりました。盛り上がった勢いで、6月には「子どもと保護者を対象にした模擬授業をしよう!」ということまで決まりました(*^_^*)6月が楽しみです
~参加者の感想より~
ありがとうございました。性のことは、人間、愛情、子育て、いのちのこと等々、本当に大切なことなのですね。言葉かけ、なでなで、どんどんやっていきたいです。頑張ります。
女性が多い中で、男性は自分一人で恥ずかしかったですが、大変勉強になりました。人にはそれぞれいろんな悩みはありますが、これからはゆいの会になるべく関わりを持って一緒に解決していったらうれしいです。
初めて参加しました。小学校で様々な学年、障がいの子の指導にあたっていますが、その中で一斉の学習は難しいと感じていました。でも、子どもたちの様子が分かってきて、もうすぐ迎える思春期のことを想像すると心配な子も出てきました。やはり、少しずつでもやっていかないといけないと改めて感じました。来年度はぜひ教育課程に入れていきたいと思いました。
久しぶりに参加しましたが、保護者の方がたくさん来られていて、ゆいの会の拡がりに驚きました。男性の方の参加は貴重だなと感じました。
どうやって接すれば良いのかと考えることは、指導する中でよくあるんですが、改めて自己肯定感は大切だと思いました。問題そのものを解決する方法ではなく、その問題をとりまく根元を教えることが大切…ということは難しいなあと思いました。これからも参加して勉強させていただきたいと思いました。
性のことは恥ずかしいと思い、相談することもなかなかできなかったけれど、いろいろな方のお話を聞いているだけで「なんだあ、みんな一緒だ。」と安心している自分がいました。いろいろな話を聞いているだけで、サニータイムの参考になることがたくさんありました。ありがとうございました。これからも宜しくお願いします。
レポート:杉川さん