12月 ゆいの会報告 | 障がい児・者の「性」を学ぶ会 《ゆいの会》

障がい児・者の「性」を学ぶ会 《ゆいの会》

障がいのある人たちの豊かな生活を支援していくために、「性」について学びましょう

12月18日(土曜日)、今年度最後のゆいの会を行いましたキラキラ

師走の多忙な時期、参加者は5人と少なかったですが、その分それぞれの思いをじっくり語り合う会となりました。とても有意義な時間となりました。


まず、東さんから、大阪全障研の学習会で報告のあった豊里学園のレポートを報告していただきました。豊里学園の性教育は2006年から性的トラブルを回避する目的で取り組み始めましたが、職員が学び合う中で、子ども達が主体となる性教育に発展してきました。職員が子どもの立場に立ってみるロールプレイ方式、子ども達みんなでみんなでルールをつくる「ハッピーサークル」や、心に傷をもつ小学高学年の子ども達を対象とした「おくるみ抱っこ」などの実践を積み重ねています。

この実践から学んだこととして以下の4点をあげて下さいました。

①禁止、監視からは何も生まれてこない。「問題行動」だけを捉えるのではなく、彼ら自身を受け止めること。

②正しい情報を伝えることが大切。そこから職員と子ども達の間で初めて本音の話し合いができる。

③「おくるみ抱っこ」の実践から、「人間の快」は自己肯定に繋がる根っことなる。

④相手の人権を大事にする性教育をすることが、なにより大事なこと


(事例検討)

自閉症高学年男子が休憩時間に性器を触っていることについて

身体の成長とともに性器に関心が行くことは、なんら問題がない。禁止をすることはない。。自分だけの空間で休憩時間に自分の好きなことをするのはいい。ただいつでもどこでも四六時中というような状態であれば、同性の職員がマスターベーションの仕方を教えなくてはならない。まず親の了解をとり、子どもの状態に応じて指導をする時期や方法を検討することが必要。

ゆいの会では、個別の事例についても検討をしています。

日々、ちょっと困っている性に関わるいろんな出来事について、みんなで良いアイディアを出し合います。ぜひどんどん事例をお寄せ下さいWハート