性教協全国セミナーin金沢 | 障がい児・者の「性」を学ぶ会 《ゆいの会》

障がい児・者の「性」を学ぶ会 《ゆいの会》

障がいのある人たちの豊かな生活を支援していくために、「性」について学びましょう

7月30日から8月1日にかけて、“人間と性”教育研究協議会の全国セミナーが金沢にて開催されました。

7月31日の分科会にて、7月「ゆいの会」でも報告していただいた福井南養護学校寄宿舎指導員の後藤さんの報告がありました。


分科会のテーマは、「自分の人生の主人公は自分!!~祝 卒業生(軽度知的しょうがい)の結婚」でした。

まず、後藤さんから今から14年前に入寮してきたヒカリとの出会いやヒカリを取り巻く生徒たちとの日々、そして結婚に至る物語を報告してもらいました。


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その後、福井南南養護学校元寄宿舎指導員の東さんから南養護学校寄宿舎の性教育「サニーターム」の、これまで16年の歩みについて報告していただきました。


質疑応答では、なぜ寄宿舎でこのような性教育が根付いたのかという質問には、寄宿舎は生活の場であり、性についての問題が多く噴出したこと、職員全員による性教育を実施したこと、職員研修をたゆまず行ったことで積み重ねができたこと、などが挙げれらるました。


10分間休憩後、参加者約30名が6グループに分かれ、後藤さんの報告からしょうがい受容に関わる場面、当事者から「僕らとはわかりあうことはできない。」と言われたときあなたならどう対応するか。をテーマに話し合いをしました。20分のグループ討議後、各グループで話し合われたことを報告し合いました。


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各グループからは、「なぜそう思うのか。」と問い返してみる。それぞれの環境や場面設定で対応は異なるとしながらも、本音が言える関係を築けたことが有意義である。なかなか思っていても、本音ぶちまけられないのが現実の中、本音出せた後にきっと分かり合うことができるのではないかとう意見が出されました。

テーマの討論とは別に、グループ討議で参加同士のコミュニケーションが深められたという意見も多く出されました。


全体討論では、当事者の結婚について各地の現状が話されました。
全体討論、参加者の感想についてはまた明日お伝えしたいと思います。