昨日から大雪です。雪には慣れている福井県民ですが、シーズン初ともなると雪の扱いにとまどいながらの土曜日です。こんな天候なので参加者が少ないのは仕方ないと思っていましたが、予想に反し11名の参加がありました。今年度最後のゆいの会も充実した学習会となりました。
本日は、まずは東さんから「からだほぐし」の実践について報告していただきました。
「からだほぐし」とは、固まった「からだ」緩め、縮んだ「からだ」をのびのびとさせる。「からだ」をみつめ、「からだ」の力を耕し、「からだ」への気づきをうながすとともに、「からだ」を通して外の世界を、また自分や仲間を再発見していく。そうして「からだ」の思いこみをほぐし、「からだ」の調子を整えながら、私たちの心身を生き生きとした人間らしいものにしていく。」「からだほぐし」とは「強制されない関係」「嫌だと思ってもいい、それに気づくことが大事」であることを実感させてくれるもの。(汐文社 高橋和子)
実際には、サイコロを用いたゲーム形式で活動をします。
小グループになり、サイコロを転がし出た目の指示にしたがって「からだほくし」をします。
今日は、大人ばかりで「腕をくむ」「背中合わせをする」「握手をする」「腕をさする」・・・・と実際にやってみました。顔見知り、初対面、男女混合のグループでしたが、「からだほぐし」をして、アラ不思議、身体がほぐれ親密度がぐっと増しました。
この実践のポイントは、「からだほぐし」をすることで心地よい感覚を体験すること。しかし、その人によっては他人に身体に触れられることが不快と感じる場合もあり、それを嫌といえることが、ひいては自分が嫌だと思うことをきっぱり嫌といえることに繋がっていくこと。
心地よい感覚を体験することは、自己肯定感を養うことにもなる。ほんとに、大人になると、他人様からあまり身体に触れられることはなくなりますが、ほんの数分で心地よい体験ができることを実感しました。
学習会などのアイスブレーキングなんどでも使えそうです。
後半は、今回初めて参加された小規模作業所の指導員Hさんの事例検討をしました。
脳障害のある成人男性がお気に入りの女性にセクシャルハラスメントを繰り返すことに対して、どのように対応をすべきかという課題について、参加者がそれぞれに意見を出し合いました。
男性の行動はなんらかの不満の表れ、ただ否定するだけでは改善しない。不満を解消するための取り組みが必要で、心地よさを体験する「からだほぐし」の活動は有効だろう。不満を探るために家庭での日常生活について親から話を聞くこと、心の支援をしていうことなど、様々な意見が出て、Hさんもじっくり時間をかけ取り組んでみますと話されていました。
感想から
「久しぶりの参加でした。あたたかい、心地よい雰囲気は以前と同じでした。具体的な事例をもとにディスカッションできたのはとてもよかったと思います。若い方が多く参加されているのはとてもよいですネ。大変心強いです。」
「本日は、事例として挙げていただき本当にありがとうございました。ここで学んだことを活かして取り上げて行きたいです!!他にも考えなくていけない問題をまた相談します。今後も参加します!!」
参加者のみなさんありがとうございました。