安倍首相の経済政策は「好循環」ではなく「悪循環」を起こす | 復活の時は今

復活の時は今

「新しき出発」   私の願いはただ一点。世を照らしたい。太陽の法の時代の到来を信じて

安倍晋三首相は6日、三重県伊勢市で伊勢神宮を参拝した後、記者会見した。


冒頭、来日するトルコのエルドアン首相との首脳会談や、9日から
アフリカ・中東を訪問することに触れ、「新たな気合と緊張感を持って
スタートを切りたい」と述べたほか、原発の再稼働を安全に進めていく
ことや、中国、韓国との対話を望んでいることなどを話した。


特に時間を割き、手振りを交えて語ったのは、経済についてだ。

「三本の矢によって日本経済はマイナスからプラスへと大きく転換した」
「この春こそ、景気回復の実感を収入アップという形で国民の皆様に
お届けしたい。そのことが消費の拡大を通じて、さらなる景気回復につながる」
と、景気の回復から収入増、消費増、そしてさらなる景気の回復という
「好循環」を広げたいと力説し、「今年の通常国会は、『好循環実現国会』」
と締めくくった。

しかし、この春は、消費税が5%から8%に増税される。
それでなぜ消費が拡大すると言えるのだろうか。

大胆な金融緩和と財政出動は日本経済を拡大させる方向に働き、景気回復に
つながった。一方、消費税を上げ、財政収支のバランスをとることは、
経済を縮小させる方向に働く。この矛盾した経済政策によって、景気回復の
兆しが見えているものの増税後は消費が縮小し、収入も減り、
景気も再び下降するという「悪循環」が起きてしまいかねない。


また、増税して物価が上がるのを止める圧力をかけておきながら、企業に
「賃上げ」を要求するのは、川をせき止めておきながらもっと米を作れ
と言うようなものだ。これではまるで実体経済を無視して数字を操作
しようとする「社会主義経済」だ。


大川隆法・幸福の科学総裁は、昨年10月、消費増税が決定した直後に、
安倍首相が尊敬する幕末の志士・吉田松陰の霊言を収録している。
そのなかで吉田松陰の霊は次のように述べた。


「いちばんの問題は、安倍首相自身が、アベノミクスの意味を分かって
いないということです」「経済成長というのは、何年か続かなければ駄目
なんです」「消費税を8パーセントから10パーセントに上げる段階で、
政局に近い争乱は起きてくると思います。
要するに、景気がダッチロールし始めるはずです」



4月からの増税が、「悪循環実現増税」であることに、
早く気づいてほしいものだ。