備後落合駅で出発を待つ、3列車の揃い踏み !

(2024.3.15 14時30分頃の風景)

奥(3番ホーム)の芸備線新見行、真ん中(2番ホーム)が芸備線広島方面の三次行、手前(1番ホーム)がこのあと出雲坂根でスイッチバック運転を行いながら山陰本線の宍道へと向かう木次線宍道行。


芸備線356D 備後落合行 山ノ内駅


念願かなって芸備線に乗って山間のターミナル駅備後落合駅を訪ねることができました! 芸備線は広島〜備中神代(伯備線接続)に至る全長159.1kmですが、利用客が低迷している区間(備後庄原〜備後落合〜備中神代)68.5kmについて存続否かについてJRと地元の協議が始まっています。

備後西城駅では地元の皆様の歓迎を受けました


厳しい状況の芸備線ですが、当日は青春18切符の発売期間ということもあり、20人程の乗客、そして地元庄原市の芸備線応援団?数人の乗客の皆様で賑やかな車内でした。今回は仕事で広島県廿日市出張の帰りに寄り道して、芸備線初乗りがたまたまJRのダイヤ改正(2024.3.16)前日という日にキハ120ディーゼルカーの心地良いエンジンに揺られながら、山ノ内駅から30km余り約1時間の旅の終点、備後落合2番ホームに到着しました。数分後、3番ホーム、そして木次線の1番ホームにも他のキハ120型ディーゼルカーが次々に入線してホームは一気に賑やかになりました。


1番線の木次線ホームでガイドを行う永橋さん

元国鉄機関士で備後落合駅で駅の歴史や芸備線や木次線の見どころをガイドしています。


芸備線359D 三次行(手前) 芸備線444D 新見行(奥) 備後落合駅


ターミナル駅の備後落合駅ですが、私は芸備線の新見方面や木次線宍道方面の接続列車には乗らずに駅に留まり、次の芸備線17:11発三次行までの3時間弱を備後落合駅や周辺を散策しながら待つことにしました。ターミナル駅とはいえ、山間部の無人駅なので周囲はとても静か。鳥の囁き、木の葉が枯れて落ちてくる音が響き聞こえてきます。しばらくすると三次方面から芸備線が入線してきて、キハ120の奏でるアイドリングを聴きながらこうしてブログを書いています。憧れの駅で余分なことを考えずに次の列車をただ待つ時間、心地良いひとときでした。

芸備線358D 備後落合行到着 備後落合駅


そうしているあいだに時間が経過して、備後落合出発まで20分余りとなり、もう一度構内に残るSLのターンテーブルや広い構内留置線を見渡しながら、その昔、SLの時代に繁栄した備後落合駅を想像しながら駅をあとにしました。

備後落合駅 無人駅ですが、ボランティアの皆様の管理が行き届いていて守られている駅でした。


PS)私の住んでいる浜松市にも、北部の天竜区に山間のターミナル駅として飯田線中部天竜駅があります。備後落合駅はそれを少し縮小したような駅でしたが、秘境感は断然こちらが上です! 時間があれば木次線に乗り換えてこの先2つ目〜3つ目にある三井野原〜出雲坂根のスイッチバックを体験してきたかったなー それはこの次の楽しみに取っておきます…


芸備線361D 三次行 山ノ内駅