終着の場所から溢れてきた気持ち | yuswayのブログ

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「終着の場所」観ました。
初演から8ヶ月。
慌てず騒がず、静かに会える日を
じっと待っておりました。



あなたは加奈子の秘密を許せますか?
答えは見た方がそれぞれ出して下さい。

そんな問いかけをしてくる作品。

短編だから
しっかり答えを描ききる尺も無いし
ばつんと切って後はお任せしトンズラ形式で
ごまかしてるんちゃう?
なんて思ってました。観るまでは!チュー

本当にごめんなさい。
ちゃんと監督の答えも俊介の答え
も聞こえてきました。おねがい

その声は、聞く人の気持ちで
全く違って聞こえるかもしれませんが…



様々な人が乗っては降りてまた乗って

人の営みの如く淡々と流れていく電車。


駅は始まりでもあり終着点でもあり

時にはじっと留まる事も出来る。

そんな場所が

2人の人生を語る舞台である事が

ストンと腑に落ちる。


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↑画像 LDH pictures オフィシャルサイトはこちら


小さな電車がのどかな風景を走っていく。

全編に流れる抑えた色のトーン。

2人の男と女が溶け込んでいく…


俊介は加奈子の過去を力ずくで見せつけられ

打ち消して、受け入れようと闘い、

正論で自分をなだめようとしたり、

…だけど、どうしても無理だった。

払っても払っても目の前に現れてくる

彼女の陵辱された姿。

いつのまにか自分の都合よく

清らかに作りあげていた彼女の虚像。

苦しんで考え抜いて出てきた答えは拒絶だった。


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↑画像 LDH pictures オフィシャルサイトはこちら


加奈子は幸せになりたくて

俊介を失いたくなくて

真実を伝える事ができなかった。

しかし彼と微笑みあう度に、

たわいもない幸せを感じ合う度に

自分で自分に刃を当ててきたんだろう。


「加奈子さん、早く会いたい」


このメールの文字を見て

加奈子は

遂に傷みに耐えられなくなったに違いない。



俊介が憎しみにも近い辛い気持ちで

降り立ったホーム。

反対側のホームに加奈子をみた。


「あなたと幸せになりたいの」


加奈子が俊介に向けたこの言葉。

とてもとても違和感を感じてしまった。

彼女ならこんな言葉は発しないと思った。


俊介が全てを知ってしまった今

もう充分に傷ついてきた加奈子は

たとえ忌み嫌われ拒絶されたとしても

直接、彼に伝えたかった事。

それは許しを乞うことではなく

捨てないでとすがるわけでもなく

卑下して身を引くわけでもない。


むしろありのままの自分を見てもらえた

清々しい気持ち…伝えたい言葉は


「あなたの事が好きです」

これだけだと思う。


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↑画像 LDHpictures オフィシャルサイトはこちら

加奈子と線路越しに対峙する。

来た電車に乗れば2度として交わることのない

向かい合うホームで。

2人の運命をリンクさせる演出。


最後に俊介が発した言葉。

電車でかき消されだけど

加奈子には届いた筈。


「そこで待ってて」


これしかない。

愛って何だろう。

頭の中で一晩中悩み、出した結論なのに

真っ直ぐ向き合った瞬間、崩れていく。


そこに向かうから

君の居る所に向かうから

待っていて欲しい

多分そこが

自分の辿り着くべき「終着の場所」だから

待っていて欲しい


なんて完成度の高い作品だったのだろう。

あの「花火」の楽曲をここまで広げて

人を愛する事の意味を表現している。

感動しました。

心がとっても澄んでいく様な

気持ちの良い映像でした。



最後に町田さんの話。


どんな役柄も

演じる役者が入って初めて動き始める。

どんなに演技したって

役者の心根や生き様が行き写されてしまう。


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↑画像 終着の場所 オフィシャルサイトはこちら

俊介が未だ青く頼りなげで

喜びに満ちていて

真っ直ぐに上を向いていて…


最高やんラブ

その瞬間俊介は

世界で一番幸せになって欲しい男や〜!えーん

私が守ってあげる〜的なえーん

好き〜!好きが止まらん〜的な笑い泣き



町田さんの演技はほんとに素晴らしかった。
だって、喜びに満ち満ちた俊介の気持ちが
苦悩にまみれるまで刻々と変わっていくのが
こちらに手に取る様にわかったからです。
しかも演技の相手は無言の携帯の画面だけ。
(けーたんの本音はスタッフさんからの仮の送信欲しかったみたいよ)
特に加奈子の秘密を
衝撃のメールで受け取った時の俊介の動揺。
生気を失っていく宙を泳ぐ眼。

1カットづつ微妙に変わる心情を
たった1人で演じ切る。
しかも
電車のダイヤの隙間と黄昏る空模様との狭間。
どんだけ精神力と集中力要求されてるん!
見事な俊介くんをみせていただきました。
ほんと1年前の町田さん、お疲れ様でした。

反対に加奈子の心情を掴むには
余りにも時間が無かったなと思います。

元々、心を閉ざしている女性が
俊介と出逢いどう開かれていったのか、
彼女が俊介に秘密を持ち続ける辛さが
どうピークを迎えていくのか、
彼女にとって俊介の存在が
どんなにかけがえのないものなのか。

これ描いてたら2時間要るよな。
玄理さん自身の持つ神秘的な魅力だけで
足りない部分はカバーされてました。

たった1回しか観てないですが
大事に持っていたい手に馴染む単行本
みたいな作品です。


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↑画像 終着の場所 オフィシャルサイトはこちら

このわざわざ別撮りされたPR画像の意味が

今、わかりました。


映画を観ている時なら
手がふっと離れた瞬間に思え
映画を観た後なら

手が再び触れ合う瞬間に思える


そして

俊介と加奈子の指先はそっと触れて…

しっかり握りあった…

(yusway作妄想エンドロール)






町田さん・珠玉のウェブインタビューあれこれ


ダイヤオレンジMovie Collection

http://www.moviecollection.jp/interview_new/detail.html?id=764

ダイヤオレンジムビコレインタビュー動画

https://youtu.be/zWgUdllBDSs

ダイヤオレンジモデルプレス

https://mdpr.jp/interview/detail/1742078


ダイヤオレンジFILMAGA

こちらから


ダイヤオレンジmen's joker premium

https://mensjoker.jp/36299