食器棚の奥深くにしまい込んでいた
ウェッジウッドのコーヒーカップ。
40年近く眠っていた高級食器が、
最近になって毎日の食卓に戻ってきた。
バブル時代、
私たちは「いいもの」を買うことが当たり前だった。
ウェッジウッドもロイヤルコペンハーゲンも
バカラもクリストフルも、欲しいから買う——それだけだった。
でも人生は忙しい。
気づいた時には、そういう食器たちは
「狭いテーブルには大きすぎる」「もったいない」
という理由で、食器棚の奥に追いやられていた。
先日、久しぶりにハンバーグを作った時、
ふと思い立ってウェッジウッドのディナー皿を出してみた。
同じハンバーグなのに。映えるというより「気分がいい」。
その瞬間、食卓が特別になった。
そしてカトラリーはクリストフル。
袋の中に入ったままのカトラリー、
ごめんね、使わずに放置したままだったね。
磨こう。
おー、ピカピカになってきた。
で、ふと思った。
「これ、今いくらするんだろう?」
調べてびっくり。
テーブルフォークやスプーンは1本21,450円。ナイフは25,300円。
えーーーっ、セットじゃなくて1本がーこの値段?
40年近く前に買った時のことなんて、もう覚えちゃいないけど。
でも、高い、ありえない……
これからは使おう。
毎日じゃなくてもいい。
ただのハンバーグ、
ただのコーヒーでいい。
それを「いいお皿」「いい道具」で楽しむ。
その時間を大事にする。
40年持ち続けたものの重さ。
それを今、あらためて使い始める。
これは新しい贅沢だねー。
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