先日、宮城県内のある被災地を訪問。ここは、津波の被害が甚大だったところ。少しずつがれきが片付きつつあるように思います。
訪問先のみなさんに伺ったお話の中から、私も疑問に思ったことがいくつかありました。
1.ライフラインの復旧
誰が、どうやって、復旧地域の順番を決めているんだろうか。
この地域は、まだ水道が復旧していません。
3ケ月たっても、水がこない。
飲料水は、給水車が頼り。
生活用水まで、なかなかまわらない。
いつ復旧するのかのめどがたっていないのだそうです。
復旧の順番は、どうやって決めて、いつ発表するんだろうか。
2.救援物資の運搬
震災のあと、ここの地域も孤立してしまいました。
ヘリコプターに、建物の屋上から救援物資を待ったそうです。
しかし、日本の法律では、ヘリコプターから物資を落下させる
ことができないのだとか。
いろいろな事情があるのでしょうけれど、命にかかわること
なら、「緊急許可」をしてもよいのではないかと素人考えを
してしまいます。が、こういう場合の「緊急許可」って、誰が
宣言するんだろう?
お水については、本当に困っている様子。最近は、ライフラインについてのニュースはほとんどでないので、復旧しつつあるのかと思っていました。
洗濯をするのに川の水を使っていたこと、いまだにトイレは汲み置き水で流していること、お話を聞いていて涙がでそうでした。
仙台の街中は、震災前の様子にずいぶんもどってきました。
地震のあとの様子を見ようと仙台駅に降りたった人は、「なんだー、何もかわってないじゃん」と思うかもしれません。が、ほんの少し、移動すると、まだまだ片付いていない被災地が仙台市内にもあります。
仙台の会社から窓の外を見ると、ふっと、あの地震を忘れてしまいそうになります。仙台市内にいる自分でさえ、こんな状態です。長く長く、あの3.11を忘れずにいるためにも、たくさんの方のお話を伺うことは、とても大切な行為です。
仙台・宮城のおいしいもの「水」、仙台に引越してきたときに、水道の水なのになんておいしい!と思ったことがありました。そのおいしい水を、はやく県内全域に!と願っています。
田代島の井戸:田代島も、まだ水道が復旧していません。震災後、ふたたび日常使用されることになった「弘法様の井戸」



