アニメから飛び出してきた方ですか?」
ぶしつけな質問である。
先日の連休、
こんな猛暑甚だしい中、
二日連続山登りをした。
一日目のメンバーは
高校の同級生である、
【ちんゆか】と
キテレツトラックメイカー
【観音クリエイション】。
前日の深夜まで
「山で泡盛と赤ワインを飲む」
ということしか決まっておらず、
言い出しっぺの【ちんゆか】は
可愛いだけで音信不通やし、
【観クリ】は…「観クリ」やし。
「12時に大阪駅の改札!
眼帯してるフィリピン人がおったらそれ私!」
という、
27才とは思えない約束をした。
山ガールをイメージして、
コバルトブルーのスニーカー
ポップカルチャーなタイツ
神様ワンピ
そして眼帯
という出で立ちで大阪駅にたどり着いた。
こんな人ごみで見つけれんかなー?と思ってたら
遠くでこちらをゆび差して笑っている男女がいる。
男の方は、
「大日本帝国海軍」
と書かれた、
見ただけで一発ぶん殴られたようなインパクト右翼Tシャツ。

街を歩いていて一番関わりたくないような人間。
・・・。
案の定、待ち合わせの当事者だった。
お互い、アニメキャラみたいなファッションで
「今日もクズやな~」てな挨拶を交わし、
とりあえず、
「六甲で牛の乳を絞ろう!」ってんで適当にプランニング。
電車乗り継ぎ着いた場所には、
なんともファンタスティックなケーブルカーがそびえていた。


緑があおすぎて、
太陽がごきげんで、
なんも考えて行動しない残念な友達がいて、
私たちの幸せ度数は頂上を迎える前に頂天に達していた。




やっとこさ牧場にたどり着いたのに、
ノリだけでレンタサイクルに乗り込み、
牛の「う」の字も見ずに六甲をチャリで暴走した。

計画なんかただの計画でしかないね!
「もどれ!!」
って書かれた、
せっぱ詰まった看板のある危険な小径に乗り込んだり、
寺でお遍路体験したり、

登ったり登ったり登ったり…。
「格好こそ女子会やのに、
かく汗の量、
運動部!」
と、みんなでうすら笑い。
山頂に着いて、
神戸を一望しながら、
トルコ土産のワインとスペイン土産のオリーブで 乾杯!

「山で泡盛飲もう!」
って言い出した【ちんゆか】は、
メインの泡盛も忘れて、
耐熱感皆無なパステルカラーのコップだけ出してきてドヤ顔。
こいつ、ほんまに顔が可愛いだけの女。
そして山頂で風に吹かれて仲間と飲むワインは格別!
自分がアルコールにめっぽう弱いことも忘れて堪能した。



ひとしきり癒しに癒され、
神戸市内へ。
さすが、【観音さま】。
ファミマに着くやいなや、
白ワイン一本購入し、
「あ、袋いりません。」
と言ったかと思ったら
シャレ神戸で鬼畜なTシャツ身にまとい、
片手にワインボトルでグビグビ歩き出した。
「シャレ=洒落」
お酒に落ちる
という概念をフルに満たしている彼は、
あの日、間違いなく神戸で一番シャレていたに違いない。
「こーゆー大人にはなりなくないな。」
っていう人が案外近くにいて、
自分の27年間さえもクソに思えてきた。
でも、
彼の作る音楽は、人の心の芯に突き刺さる。
東京で、あるアーティストの追悼CDの再リリースパーティーがあった。
DJを務める彼はそこで初体験な出来事があったらしい。
彼が音楽を奏でるやいなや
会場にいた観客がいっせいに涙を流し始めたんだとか。
踊らせるDJには世界に溢れているが、
泣かせるDJには出会ったことがない。
そんな人が案外近くにいたなんて。
さっきの「クソ」発言は撤廃しよう。
http://youtu.be/ueq2QFIIpu0
そして幸せいっぱいになり、
帰路についた。
こんなに無計画で、
酒まみれで、
最後の最後まで何をするかよめない遠足を、
まさかアラサーになっても高校生のノリでできるなんて幸せなことやなと思った。
まじめな話も、ふざけた話も100%でできるなんて素晴らしい。
将来の夢を話してるとき、
「うちな、 国連で働きたいねん。」
なんて言ったら、
たいがい笑われるのに、
「そうなんやぁ~!」と、
サラリと受け止めてくれたことに嬉しくてフワフワしていた。
すると、後日の【観クリ】のブログで、
「あの女、
あの風貌でとんでもないこと言ってて対処に困った。」
と、遠隔的なクレームが記されていた。
つくづく、
自分は見たものを見たいようにしか受け取らない性格なんだなと感じ、
一番クソなのは自分自身なのかもしれないと実感した。
いずれにせよ、
会うたびにこちとら羞恥に追いやられているのだから
一度や二度の対処に困らしには付き合ってもらおうと思う。
次はどこでシャレようか?
もぎゅふ!



