ガラスの殺意 1,620円 Amazon |
で、読みやすい。
この本の帯を見ただけで読みたくなる。
「記憶障害の女性にかけられた殺人容疑
死んだのは父母を亡き者にした通り魔だった
ぼやける意識に翻弄される捜査陣
真相にたどり着くことはできるのか?」
ね?
読みたくなるでしょ?(笑)
で、こういう小説の場合
「記憶障害の女性は多分犯人じゃないんだよな」って思いながら読む。
その場合は、じゃあ誰が?動機は?ってなる。
あるいは「記憶障害の女性は犯人じゃないんだよな」の先入観を逆手にとって、
「やっぱり犯人でしたぁ!」(笑)のどっちか。
ストーリーは面白いし、なるほどねぇ、よくこんなストーリー考えたなっていう意味では感心。
でも、ミステリーをたくさん読んでる読者には、その肝心なページにたどり着く前に犯人が分かっちゃうかも。
私は分かってしまった。
さすがに動機までは分からなかったけど「やっぱりそうきたか」って感じだった。
そこがちょっと残念。
ミステリーをこんなに読んでいても、たまに「えぇっ⁈」って驚く結末に出合うとしばらく余韻に浸ってしまう。
ちなみに今まで私が結末に驚いた本といって思い出すのは
慟哭 (創元推理文庫) 802円 Amazon |
葉桜の季節に君を想うということ (文春文庫) 778円 Amazon |
アヒルと鴨のコインロッカー (創元推理文庫) 700円 Amazon |
未読の方にはお勧めです。
今回の「ガラスの殺意」もそうだけど、ミステリーとはいっても、どの作品も人としての愛とか情とかそういうものがたくさん詰まっている。