我が家のヒミツ (集英社文庫) 605円 Amazon |
6つの作品が収録されています。
・虫歯とピアニスト
・正雄の秋
・アンナの十二月
・手紙に乗せて
・妊婦と隣人
・妻と選挙
さて、この中で仲間外れはどれでしょう?って国語のテストに出るようなタイトル(笑)
「妊婦と隣人」だけはちょっと何が書きたかったのか私には伝わらなかった…というか、結末に満足できなかった。
やっぱり夫には知ってて欲しいから、ヒミツは嫌だな。
虫歯とピアニストは、自分がファンのピアニストが自分の勤めてる歯科に来る話。
いいな、そんなことあるといいな…何か素敵なことがあるといいな…と読んでいくと、もっと別のところに辿り着いた。
「アンナの十二月」は泣いた。
全部バラバラのバライティーに飛んだ作品。
そして、ふと気付くと「悪者」が誰も出て来ない。
それぞれ立場は違うから、それぞれ気持ちも考え方も違うけど、嫌な人、悪者を書かないで面白いってすごいなって。
最後に「妻と選挙」を持ってきたのは大正解で、やっぱり家族っていいな…と読み終われた。
…と思ったら、
あ、これ全部家族のお話だ!
…と気がついて、
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我が家のヒミツ(笑)
色んな家族のお話です。
家族っていいなぁ…のお話です。