鎌倉地域に居を構えて数年が経ちました。

 以前は連絡があればすぐ駆けつけられるように、職場に30分以内で到着できることを意識した賃貸暮らしでした。

 御縁があってこの土地に定住するようになり、地域との交流、地域への貢献を意識するようになりました。

 

 月一回の地域の清掃活動に参加するようになり、それがきっかけで自治会役員の末席にも参加させていただくようになりました。

 また、清掃活動の日程確認のために、地域の掲示板を定期的にチェックしていたのがきっかけで、地元の消防団にも所属させていただくようになりました。

 

 地域の方々と交流したい、地域に貢献したいと思っても、なかなかその機会を見つけるのは容易ではありません。

 

 この度の承継開業も、自治会での活動を通した御縁がきっかけとなりました。

 

 今回承継開業させていただくにあたり、最も意識しているのが

 『地域のかかりつけ医』としての役割です。

 最近は訪問診療の施設も増え、外来よりも訪問診療を専門に行うクリニックも増えてきています。

 ここ数年は私も訪問診療のクリニックに勤務してきましたが、いずれも訪問診療中心のクリニックでした。

 

 承継させていただくクリニックは現在内科の外来診療のみとなっています。

 承継後は、内科・外科の外来診療に加えて、訪問診療を行う予定です。

 現在最も注意したいと考えているのが、外来と訪問診療のバランスです。

 

 外来にウエイトをおけば、訪問診療に手間暇がかけにくくなります。

 逆に、訪問診療に重きをおくと、外来対応が手薄になってしまいます。

 訪問診療では、患者さんが体調の変化を来した場合には24時間、365日対応することになります。

 状況に応じて、ご自宅や施設に伺う往診が必要となります。

 外来が忙しすぎたり、訪問する地域が遠すぎると、当然対応は困難です。

 

 以前にも記載させていただきましたが、現在訪問診療が可能な範囲は、クリニックから訪問先までの距離が16km以内が原則とされています。

 16kmとなるとけっこうな距離です。訪問診療を中心に行うクリニックと違い、外来と訪問診療の両立を目指す当クリニックにおいては、16kmはかなり遠いと考えます。

 外来も訪問診療もしっかりと対応する。そのために診療圏は現時点では半径5km圏内を意識しています。

 

 承継開業にあたり、外来の患者さんを引き継がせていただくため、現院長先生が提供されている医療の質はそのままに、外来通院が困難な方々を訪問診療で対応する。

 承継開業後に患者さんのニーズ、来院状況等を確認しながら、外来の受診時間、訪問診療の対応時間等の変更も検討したいと思います。

 現状は訪問診療を行う患者さんがいないため、まずは現院長先生のスケジュールに準じたものでの開始を考えています。

 

 様々な御縁があり、クリニックを承継開業できるばかりか、地元でかかりつけ医として働けることになりました。

 医療だけでなく、地域の活性化や交流など様々な点において貢献できればと考えています。

 お邪魔でなければ商店街や商工会議所、自治会などへの登録・参加も検討中です。

 

 また、看板や名刺、ポスターの作成なども必要となります。

 鎌倉地域でおすすめの業者の方々などいらっしゃったら教えていただけると幸いです。

 

 初めましてのお店に入るのがなかなか苦手で、コロナ禍もあったので、気になってはいても一度もはいったことのないお店がたくさんあります。

 

 クリニック周辺の飲食店も気になるところがたくさんです。

 今後お邪魔させていただければと思います。よろしくお願い致します。

 

 寒さが厳しさをまし、風邪、インフルエンザ、COVID-19感染症も流行し始めています。

 ノロ・ロタウイルスによるものが疑われる嘔吐・下痢症などもみられるようになってまいりました。

 意識していてもかかってしまうことはありますが、うがい・手洗い、状況に応じたマスクの利用等は感染予防の上で効果的です。

 仮にかかってしまった場合には、体をあたたかくしてしっかりと睡眠をとり、汗を出すことで回復が早まります。

 今までに経験したような軽い風邪の症状とは異なり、息苦しい、咳がとまらない、意識がもうろうとするなどといった症状がある場合には医療機関を受診・相談することが大切です。

 

 皆様、お体に気をつけてどうぞご自愛ください。