年があけて早一週間。

 承継開業まであと3ヶ月と考えると、あっという間にその時がやってきそうです。

 加えて、1〜3月までは県外で勤務中なので、開業準備にかけられる時間はさらに限られます。

 

 現院長先生はご自身で患者さんの血圧測定をされる診察スタイルをとられているので、私も同じスタイルをとりたいと思います。

 現在は紙カルテで運用されていますが、承継開業時より電子カルテを契約しようと考えています。どの電子カルテを採用するかは現在検討中です。

 ただし、開業同時に電子カルテによる診療をスタートするのではなく、各患者さんの経過や病歴などを確認・把握しながら、電子カルテに自分でデータを移行していこうと考えています。全てのデータの移行が終わり、私を含めたスタッフの準備が整い次第、電子カルテを用いた診療へ移りたいと思います。

 

 紙カルテでの診療になれていらっしゃる方は、電子カルテになると、「ドクターがしっかり話を聞いてくれないんじゃないか」、「モニターばかりをみて目を合わせてくれないんじゃないか?」と心配されるかもしれません。

 

 確かにパソコンをタイプをしてるときに目を合わせることは難しいかもしれません。

しかしながら、私はよっぽど時間がない、あるいは患者さんが希望されていない場合を除けば、基本的には全ての患者さんの胸部の聴診、腹部の聴診、下肢のむくみのチェックはします。そのため、目が合わないということはまずないと思いますし、話を聞かないということもないかと思います。

 

 ドクターの中には、健康上の相談であっても自分の専門科に関係ない領域の話だと、「それはここではみないから」などといってしまう方がいるのが現実です。

 私のクリニックでは総合診療をうたっています。もちろん自分のクリニックでは対応困難で専門科による精査・加療が必要な場合には、無理に自分のクリニックだけで完結させようとすることはありませんが、その場合も紹介状を準備するなどそれなりの対応をさせていただくつもりです。

 また、一見バラバラの症状であっても、実はそれが一つの病気による影響である場合も少なくありません。

 よく知られているのは、糖尿病による目の症状、神経の症状、腎臓の症状です。

 些細な症状が病気の初期症状である可能性も考えられますし、その評価は医師や看護師などの医療従事者であっても困難だったりします。

 なにかお困りの症状などあれば、お気軽にお話いただけると幸いです。

 

 承継開業時に変える予定なのが、クリニック名、看板、そして待合室のインテリアです。

 

 これまでのクリニックの歴史の一部も引き継がせていただく意味でも、一部を残したクリニック名に変更予定で、すでに決定しています。こちらはタイミングをみて告知させていただければと思います。

 

 クリニック名が変わりますので、当然看板や外装を変更する必要があります。

 クリニックカラーとしては白と青を貴重にしたものを考えています。

 フォントやデザインについては今後詰めていければと思います。

 

 一番決めかねているのがリフォームです。

 

 現院長先生によるクリニックでの診療は3月いっぱいの予定です。

 4月に承継開業は決めていますが、準備期間をゼロにするか、数週間程度の準備期間を設けるかはまだ決めかねています。

 

 極力診療の空白期間をなくしたいところですが、ここは私を含めたスタッフの準備の状況等を考慮し、現院長先生と打ち合わせの上決定したいと思います。

 

 リフォームに関しても、時間的余裕およびコストの観点からまずは極力最小限で済ませられればと考えています。

 

 現状では待合室のインテリアの変更等にとどめておこうかと思っています。

 

 承継後にしっかりとクリニックの運営をさせていただき、数年後にしっかりとしたリフォームができれば理想です。その際も患者さんの不都合がないよう配慮できればと思います。

 

 先日、消防団の新年会がありました。

 

 承継開業にあたり、一つ懸念されるのが、消防団の活動に今まで以上に参加しにくくなることです。

 特に訪問診療を開始すると、ドクターが私一人になるため、これまで以上に訓練の参加などが困難になることが予想されます。

 昨日出席されている幹部・先輩の方々に相談したところ、可能な限り参加するスタンスで、特に現状で退団する必要はないと言っていただけました。

 

 ご迷惑をおかけするのは間違いありませんが、地域のかかりつけ医である私が引き続き消防団に残ることで貢献できる部分もあるかと思います。

 

 団員の中には開業後に受診していただけると言ってくださっている方もいらっしゃいます。

 受診してよかったと思えるよう、自己研鑽を続けたいと思います。