皆様、新年あけましておめでとうございます。

 

 初夢等はごらんになられましたか?

 私は昨夜目を閉じて、開いた時には朝になっていました。

 

 私にとって今年はいよいよ開業の年となります。

 

 医師になりたての頃、いやつい数年前まで自分が開業する未来など全く予想していませんでした。

 開業するにしても消化器科や乳腺外科での開業を考えていましたが、COVID-19感染症拡大もあり独立は一時完全に選択肢からなくなりました。

 しかしながら医師になって年月が経ち、知識や経験が増えるとともに自分なりの医師像、医療像を抱くようになりました。

 所属組織の経営方針や医療体制に疑問を抱くことも多くなり、承継開業のご縁もあって独立の決意をするに至りました。

 

 クリニック経営も経済状況とは切っても切れない関係にあります。安定した経営を維持し、かつ高度な医療を提供するというのはかなりのバランス感覚が要求されます。

 

 現状、開業当初は事務1名、看護師1名、医師1名の計3名でスタート予定です。

 「笑顔こぼれるアットホームなクリニック」というコンセプトに賛同してくれて、かつ私自身が信頼できるスタッフとなるとどうしても限られてきてしまいます。

 スタッフ急募により増員することは可能かもしれませんが、コンセプトへの賛同を問わず人員確保を優先してしまえば、クリニック内の統率感はなくなってしまうに違いありません。

 スタート時のみならず今後もクリニック内の統率感を第一にしたいと考えています。

 受診していただける方々の数、スタッフの疲労度等を考慮しながら、クリニックカラーにあう方々に仲間入りしていただければと考えております。

 少数でのスタートであり、不慣れな点も重なり、受診していただく方々には多々ご迷惑をおかけすることになるかと思います。

 ご理解・ご協力の程、何卒よろしくお願い申し上げます。

 ご意見・ご要望等ございましたら、お気軽に私にお伝えいただけると幸いです。

 対応可能なものにつきましては、できる限り早期に、改善に努めたいと思います。

 

 

 プロフィールに少しご紹介させていただきましたが、私の経歴はかなり異色です。

 

 高校卒業当時まで文系だった私は、数年浪人した後、高卒で社会人を経験しました。

 その後、アメリカの大学を卒業し、学士編入で医学部入学を果たしました。

 医学部入学当初は精神科医志望だったのが、医学部卒業時には総合診療に興味を持ち、自分の特性なども考慮して外科を専攻(要領のよくない自分にとって、初めから総合診療を専攻すると、「なんでもみる」はずが「なんにもみれない」になってしまうことを危惧しました。そのためいずれ総合診療の場に専門をうつすにしても、外科的知識や技術が無駄になることはないと考えました)しました。

 その後、縁があって一般外科から乳腺外科に専門をうつし、いよいよ総合診療・訪問診療の分野に活動の場をうつしました。

 

 これまでの経歴から、内科的疾患で私のクリニックを受診されることを心配される方もいらっしゃることでしょう。

 もちろん、私がずっと内科のみを専攻した場合に比べると、私の内科での知識や経験は劣っていることでしょう。

 しかしながら、内科的な勉強も私なりにしっかり行っていますし、外科的知識も含め総合的に判断する能力を養うことができたと考えています。

 

 とはいえ、医師として成長の余地がまだまだ多く存在するのは間違いありません。

 アメリカ留学するまで、私は理科・社会といった暗記科目を苦手としていました。

 留学をきっかけに、それは結局、各科目に興味がなく、覚えるどころかしっかりとテキストを読み込むことすらしていなかったことに気づきました。

 新たな知識を得ることの楽しさ、興味を持てば持つほど記憶に残ることを知り、それが医学部学士編入学、卒業、医師国家試験合格等につながってきました。

 

 活動の場を一般外科→乳腺外科→総合診療・訪問診療と変えてきましたが、留学時代の経験もあり、学び続けることが苦ではありません。この点において、私は今はやりの「学びなおし」とは無縁で、絶え間なく学び続けている感じです。

 人生を通して自己研鑽を続けたいと思います。

 

 

 また、自分で言うのもなんですが、私は医師としてかなり話しやすいタイプだと思います。

 よく患者さんだけでなく、職場の同僚や、指示を出したり連絡を取ったりする他職種の方々に

「こんなこと聞いていいのかどうか」と悩まれた際には「とりあえず聞いてみてください」

 とお伝えするようにしています。

 

 ささいな症状が実は重要な疾患のサインだったり、その症状が何科をかかればよいのか判断に悩むことも少なくありません。

また病気に関係なくとも、ご本人やご家族の情報や、地域の情報は信頼関係を築いたり、社会の状況把握に役立つことにもつながります。

 

 次の診療を待っている患者さんが多い時には、ゆっくり話を聞けない場合もあるかもしれませんが、私は基本的にどんなお話をうかがっても「そんなどうでもいいこと」だとか「そんなちっぽけなことで」などと思うことはまずありません。

 

 こちらが時間に追われていそうな時でも、その話が急を要するのか、時間が経過しても大丈夫そうかとの判断をこちらでさせてもらえればと思いますので、まずはお気軽にお声がけいただければ幸いです。

 急を要するものはその場で対応させていただきますし、時間が経過しても大丈夫そうなものには後ほど時間を設けてしっかりと伺わせていただければと思います。

 

 これまでは自治会や消防団を通して地域に貢献できればと考えてきました。

 今年からはいよいよ本業においても、地域に貢献できる機会をえることになります。

 どうぞよろしくお願い申し上げます。