あなたの夢で目覚めた午後

  モノで溢れかえる部屋には 何一つ

  足りない。 耳障りに告げて

  刻む秒針は気怠さを誘うばかり


  いつもの様にそのドアを開け

  深紅のソファーに深く腰をもたげては

  ゆっくりお茶を飲んでる様な...

  いつも読んでた本はねぇ? ここにあるのに


  「自分の部屋よりくつろいでるでしょう?」ってからかった

  たわいない時間がどうしようもなく恋しくて...


  つないだ指先離れてしまった今も忘れられない

  初めて二人目があった焼ける様な真夏の午後も

  初めて笑ってくれた日歩いた夕暮れの街並みも

  冷たい指先恋しがる温もりは ただただあなた


  ステレオは二人が好んだ

  音色をいつでも楽しげに奏でては

  鮮やかに蘇る日々が

  “あの頃”なんだと冷ややかに笑っているわ

  

  「嘘だよ、本気にするなんてバカだな。」ってからかって...

  何も無かった様に微笑んでギュッと抱きしめて


  つないだ指先離れてしまった今も忘れられない

  初めて手をつないで歩いた日の照れた横顔も

  八つ当たりをして泣いて困らせた春雨の中も

  冷たい指先恋しがる温もりは ただただあなた


  冷たい指先恋しがる温もりは ただただあなた
 






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