旅の途中の君に出会ったのは

  今年最初の夏の風が吹いていた水曜日

  嬉しそうに輝く瞳には

  ゆっくりと流れる雲と風が綺麗に映っていた


  何も無い町 いつもの顔 ・顔...

  笑いかける見慣れた風景疎ましく思えて

  行くあて無い生活に悪態つく

  ゆっくりと流れる雲と風がたまらなく嫌だった


  「この町も人もとても好きだ。」と清らかに君は言った朝焼けの中

  ずっと横に座ったまま生まれたばかりの太陽(←ヒカリ)に輪郭を照らした

  午後になればアノ君の黄色いワゴンに乗って この町を後にしよう

  忘れかけていた愛しいものすべてポケットに詰め みんなに手を振るよ


  いつもと違う今年の夏の午後

  町外れ 小さな湖の 大きな木の下で

  抱き合ったり 笑い合ったり 水遊び

  二十年経ったらまたここへ戻って来よう 二人で


  小さな町の一番の話題は

  ハンバーガーショップが来月オープンすることで

  人々の生活もかわって行く

  ゆっくりと流れる雲と風が景色をかえて行く様に


  「この町も人もとても好きだ。」と清らかに君は言った 朝焼けの中

  何年経っても優しく鮮明に映れ 町 ・人 ・君 ・微笑むすべて

  午後になればアノ君の黄色いワゴンに乗って この町を後にしよう

  気付かせてくれた愛しいものすべてポケットに詰め まだ見ぬ世界へ





 

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