こんにちは、古森雄一郎です。
わたしは、福岡の特産品である高級茶「八女茶」が、大好きです。
わたしが八女市に勤務していたときに、たまたま訪れたお茶屋さんの出されたお茶の、何ともたまらないうまみと香りに、惚れ込みました。
美味しかったので、そのお茶の葉を買って、自宅で急須で淹れてみましたが、あのときのお茶屋さんのような、衝撃的な旨みを全く引き出せず…
抽出温度にもかなり気を配って、湯冷ましを色々試して、八女茶を淹れたのですが、それでもうまく「強い旨み」が出てこない。
この、難しい、高級八女茶独特の
「旨みと香りとあま味」
これを、熱湯を使って、器材を工夫して引き出すことに成功しました。
誰もガッカリさせない、画期的な高級八女茶の抽出方法です。
①粉茶(今回は、煎茶と玉露をブレンド)を準備する。
粉茶の量は、
・煎茶粉茶…100g
・玉露粉茶…20g
としました。
結構ふんだんに、遠慮なくケチらずに、お茶の葉を使います。
使う器材は、
・ボウル2つ
・しゃもじ
・茶こし(味噌こしで代用可)
さあさあ、美味しい、旨みと甘味の強い八女茶を抽出します!
②片方のボウルに、八女茶の粉茶を入れる
③この粉茶の上に覆い被せるように、冷凍庫の氷を入れ、全面を覆う
④熱湯(沸騰していてよい)を、氷の高さ程度まで、ボウルにゆっくりと入れる
↓このぐらい入れれば、大丈夫です↓
⑤これを、しゃもじで「1分」よくまぜる。
氷を溶かしながら、よく混ぜるのですが、空気に触れると風味が落ちるので、さっくりと混ぜます。
⑥おおむね氷が溶けたぐらいを目安として、やけどに注意して、熱湯をボウルに注ぐ
(ここでは1リットルぐらい)
⑦すぐに、5~10秒混ぜる
(10秒を超えないように!茶のえぐみが全面に出てしまいます)
混ぜたら、氷を入れて、すぐに湯の温度を冷ます
(ここでは、氷は左手で2つかみぐらい入れました)
「熱湯を注ぐ」→「混ぜる」→「氷で急冷する」
が、大きなポイントです。
⑧静かに混ぜる。ボウルに入れた氷が全部溶けたら、混ぜるのをやめる。
⑨大きめの茶こし(ここでは麦茶用を使いました)を使って、数回に分けて茶葉をこす。
このとき、茶こしにしゃもじの背を押し付けて茶葉をこしてもかまわない。
⑩茶こし2回目。
このように、
・大きな茶こし
・急須の茶こし
・味噌こし
と、3層にしてみました。
⑪さらにお茶をこす。
⑫出来上がった、大変美味しい八女茶です!
水色が濁っていますが、粉茶を使ったので、これはやむを得ないです。
味には全く影響ありません(・∀・)
見た目は濃すぎのように思えますが、飲んでみると、分かります。
ホットも美味しいですが、氷を入れても、非常に美味しいです。
強い旨みと甘味が、口に含んだあとに、ずっとしばらく、尾を引くように残ります。
これぞ、高級八女茶の実力です。
ここでは「手作業」でやった、この抽出工程。
これを、緑茶抽出マシンで、おなじことが、もっと高精度にできないだろうか?
素晴らしいマシンをつくってくれるところ、無いかなぁ。
これができれば、海外に
「Japanese Green Tea」
を、圧倒的にアピールすることができるはず、なんです。
何せ、八女茶独特の「旨み」「甘味」が圧倒的で、普通の知識や技術では、出せない味ですから。