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公認心理師・臨床心理士の

 

中村友一(なかむらゆういち)です。

 

いつもお読みいただきありがとうございます

 



 

家族というのは、心理的に近しい間柄だからこそ、そのコミュニケーションはこじれやすくなりがちです。


相手に以心伝心を期待しても、お互いの価値観や思い描いているイメージが全く違うので、話が全然伝わらないこともあります。

また、言っている内容は正論でも、言い方が気に食わないため、思わず「売り言葉に買い言葉」になってしまい、言い争いがどんどんエスカレートすることもあります。

夫婦や親子での1対1の衝突だけでなく、2対1や2対2などタッグを組んだ上での対立や、一方で対立が起こっている中で他の人はその部分に関わらないように距離を取り疎遠になっている、ということもあります。


そして、家族のパワーバランスの歪みやコミュニケーションのこじれ方が「パターン」として固定化されて、ひたすら悪循環が回り続けると、問題が長期化して関係修復がどんどん困難になってしまいます。


このような家族のコミュニケーションにおける悪循環を止めるには、家族メンバーの間に第三者が入り、その「パターン」を崩すことが必要になります。

家族の誰かが専門家に相談し、個別のカウンセリングを受けるという方法もありますし、複数の家族メンバーが1人ないし複数のカウンセラーと同じ場に集まり、集団でのカウンセリングを行う家族面接という方法もあります。

家族面接の中では、これまで家族同士で言い合っていたことを、あたかもカウンセラーが通訳になったかのように、ワンクッション置いて伝えるということを行うことがあります。

一見するとやり取りが面倒になるだけのように見えますが、直接相手に言い放つのではなくカウンセラーに向けて言うことで、言葉を端折らずに少し丁寧に伝えることが出来ます。

そして、カウンセラーがその言葉を相手が理解しやすいように噛み砕いて説明することで、『言い方』に反応することが起こらずに、『内容』だけを冷静に客観的に理解することが出来るようになります。

この繰り返しによって、コミュニケーションのパターンを崩すことが出来るのです。

個別のカウンセリングにおいても、クライエントが他の家族から言われた言葉の意図や背景をカウンセラーが推測し解釈してから伝え返すことによって、クライエントが家族の思いを冷静に受け止めることができるようになっていきます。


「家族のみっともないところを人様に見せたくない」と言って相談することを躊躇する人も少なくありません。

しかし、問題を放置し続けていると、家族関係の修復が困難になり、関係を改善するまでの期間も長くなってしまいます。

家族の問題を抱えている方は、是非早めに相談することをお勧めします。

 

 

 

 

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