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公認心理師・臨床心理士の

 

中村友一(なかむらゆういち)です。

 

いつもお読みいただきありがとうございます

 



 

以前と比べて、母国語以外の言語を学び習得するための環境は格段に良くなってきました。

Youtubeなどの動画、Podcastなどの音声、Kindleなどの電子書籍、そして各種SNS、などなど、いろんな形で気軽に外国語に触れることができます。

また、外国語を学ぶためのスマホアプリ教材も随分充実しています。

学生時代に英語の勉強で挫折した人でも、今ならよりスムーズに英語などの外国語を理解し話すことが出来るようになると思います。


このように言うと、「私は海外の人と話す機会なんてないから、英語なんて別に勉強する必要はない」と言う人もいることでしょう。

しかし、現時点で海外の人と話す機会が無かったとしても、外国語を習得すれば、価値観や人格の幅が確実に広がります。

このメリットのためだけでも、外国語を習得する価値は十分にあります。


例えば、新型コロナウイルスやそのワクチンの話題、ウクライナとロシアとの軍事衝突の話題、中国の一帯一路の話題など、それぞれのニュースを報道するテレビ局や新聞社は、ニュースの内容だけでなく、どのトピックを報道するのかという取捨選択の時点で、何らかの意図をもって報道しています。

どのような意図が働いているのかを理解するためには、複数のテレビ局・新聞社の報道を比較する必要があります。

そして、そこに海外での報道も加えることによって、より客観的な視点で時事問題を理解することが出来るようになります。


社会情勢を適切に把握することは、自分や家族の生活を守る上でも必須のスキルと言えます。

そして、いろんな国で起こっていることやその国民の考え方を知ることによって、多様な価値観を受け入れる素養が出来てくるのです。


また、複数の言語を使いこなせる人は、話す言語を切り換えるときに、その人の性格・人格が変化するということがよくあります。

※ここで言っている性格・人格の変化は、記憶の断裂が起こるような病的な人格分裂(解離性同一性障害)の話とは異なります。

その国の文化や考え方が言葉の使い方にも反映されているため、外国語を使っているときには、その言語を母国語とする人たちの価値観に少し寄せて考えるということが起こったりします。

また、どのタイミングでその言語を習得したのか(学生の時、社会人になってから、など)ということや、どういった目的でその言語を使うのか(趣味や楽しみのため、ビジネスのため、など)ということによっても、話しているときのキャラクターが変わってきます。

言語の切り替えのタイミングで、一つの言語だけを使っているときには表に表れてこないような自分の一面が表に出るのです。


幼少期から育ってきた過程で「あなたは○○な人間なのよ」という形で周囲の人から『母国語で』言われてきたことによって、「自分は○○な人間なんだ」という自己観が形成されていきます。

しかし、母国語以外の言葉で考えたり話したりしているときには、この自分自身に対する価値観から距離を置くことが出来ます。

周囲の影響や自分の考え方の癖などによって自己肯定感が下がってしまった人にとって、「自分とは~」の価値観の縛りから解放されることは、とても生きやすいことです。


自分自身をリセット・リフレッシュするための手段の一つとして、外国語習得にトライしてみてはいかがでしょうか。

 

 

 

 

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