和製低音 NORI | SOUND TEMPT

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ベース担当のNORIです。

ベースプレイが特徴的な作品として、前回はアメリカのFEAR FACTORYのアルバムをご紹介しましたが、今回はベースが特徴的な日本のバンドのアルバムをご紹介します。

まず一つ目はLUNA SEAの1992年発表のメジャーデビューアルバム「IMAGE」です。



LUNA SEAのベーシストであるJさんは、当時既にビッグな存在だったTAIJIさん(元X)とはまた違った形のベースヒーローです。

TAIJIさんはソロコーナー等でも披露していた様々なテクニカルプレイもウリであったのに対し、Jさんのプレイは決して派手さはありません。

特筆すべきは、その個性的なベースライン。

曲によってはギター以上に曲をメロウな印象にする動きのあるラインがある一方、しっかりとビートを引っ張っていく堅実なラインとのバランス。

その絶妙さが、それまでの日本のメジャーのロックシーンではあまり見られなかった唯一無二の強烈な個性でした(※アンダーグラウンドのロックシーンではバケモノじみたロックベーシストは当時もけっこういましたが)。

また、この頃のJさんのベースサウンドは、まさにアクティヴベースのパワフル&クリアーな面が最大限に押し出されたものとなっています。

どちらかといえばドンシャリ(低域と高域以外の中域がカットされた音)寄りの音作りでピック弾きなのですが、本当に存在感のある音です。

二つ目は、BUCK-TICKの1993年発表のアルバム「darker than darkness-style93-」です。



彼らはこのアルバムの頃は既にビッグであり、バンド全体のスキルも初期とは比べ物にならないほど高くなりつつありました。

同時に、やりたい放題と言ってもよいぐらいにアルバム制作において様々な実験的な試みをするようになっていました。

そもそもこのアルバム、CDだとプレーヤーに入れると曲数の表示が93曲と出ます。

そういう形式の部分の遊びだけではなく、バンドのプレイや音作りも実験的この上ないです。

音の面で言えばまず、ミックスが変です(笑)

…変というか、極端なんです。

曲によってはボーカルがかなり後ろに引っ込んだ感じにミックスされており、よく聴こえません。

かと思えば、驚くほどのビッグな音量でギターリフが轟きます。

そんな中、このアルバム全体を通してものすごい存在感を放っているのがベースなんです。

ベーシストの樋口豊さんのそれ以前のアルバムまでで聴けるベースプレイは、アルバムを経る毎に多彩さを増してはいましたが、どちらかと言えばビートロック特有のベースプレイの枠内にあったと思います。

しかしこのアルバムではスウィングジャズ風のジャジーなプレイや、ランニングしまくる4ビートのライン、そしてスラップなどのプレイが目立ち、それまでのビートロック然としたプレイスタイルとは大きく趣を異にするものでした。

それまで通りピック弾きの曲もあるものの、指弾きでのプレイやフレットレスベースでプレイしている曲も多いです。

フレットレスベースは、以前のアルバム「狂った太陽」や「殺シノ調べ This is NOT Greatest Hits」でも一部使用されていましたが、それはあくまでも一部でしかありませんでした。

それがこのアルバムではかなり多用されており、前面に押し出されています。

そんな多彩なプレイが自然に耳に飛び込んでくるような、ベースが強調されたバランスでアルバム全編がミックスされているのです。

最初は極端だと思ったこのアルバムのミックスバランスですが、2~3回聴いたら気にならなくなったというか、自然なバランスだと思えてきたから不思議です。

以上、カッコいいベースが聴ける日本のロックアルバム二選でした☆


NORI

 

 

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Bass NORI