こんばんは~

 

 

色々な方に宣伝していただいたおかげで、

アクセス数が急激に伸びました。笑

 

僕みたいに引退し過去の選手が色々言うと、

現役の選手からは、あーだこーだうるさいなとなるはずです。

 

今とレベルが違う、みたいな発想をする人もいると思いますが、

世界は今も昔もレベルは高いんです。

スプリントでいえば、予選通過は16位という時代を戦っていました。

 

ただ、僕は世界で勝ったわけでもなければ、表彰台にすら上がった事のない、

4位が精一杯の選手で、自分自身でも何かを成し遂げたと思ってはいません。

 

でも、日本人でもやればそこまでいけるという事はわかって欲しい。

 

中学では全中で優勝しましたが、インターハイもインカレも勝ってません。

高校、大学と国体でも勝ってません。

そんな選手でも明確な目標を持ち続けて練習を継続していけば、

世界と対等に戦う事は出来るんです。

 

W杯に挑戦し始めたのが大学4年。

初戦こそ40位台だったけど、その年の後半には8位。

初年度から世界の壁をあまり感じることなく、

むしろ近いなと思えたのは大きいと思う。

 

今みたいに若手育成枠なんてなく、上を倒すしか自分が出る道がなかったので、

大学4年までかかったけど、

その時が来るまできちんと粘り強く練習に取り組んでいたのが良かった。

自分の中では満を持してという感じもあったので、戦う準備は出来ていた気がする。

 

 

僕が世界であのポジションにいけた大きな要因の一つが、

技術にあると思います。

妙高高原という育った環境がそうさせてくれました。

 

小中共にストックなしの練習を多くやりました。

正直嫌ってほどやった記憶があります。

当時はやらされてる感もありましたが、

スキー選手としてのベースができる小中で、

ストックなしでも上手く走る事、一歩に長く乗る事を

習得することが出来た。

技術に関してはこれが全てのような気がします。

 

これは年齢が上がれば上がるほど習得は難しくなります。

習得できずにフィジカルで勝負するしかなくなる選手がほとんどです。

良い位置に乗っているつもりでも、実は良い位置ではなく、

自分がさばける位置に乗っているだけかもしれない。

そうなれば変な所に圧力がかかりスピードの抵抗になったり、

長く乗れないから最大スピードに到達する前に次の一歩を出すしかなくなる。

などの現象が起きるはずです。

 

練習の前にストックなしでポイントを掴み、

スピード練習の後には速く走って乱れた技術を

ストックなしで修正する。

 

何事も基本は大事です。

 

僕は2014年ソチオリンピックの後に自転車のMTBに転向しました。

引退する年には年間のシリーズチャンピオンになりましたが、

正直フィジカルだけで戦っていたと思います。

日本のコースは世界と比べてそこまでテクニカルではありません。

なのでフィジカルだけでも十分すぎるほど戦えます。

何度か海外のレースにも参戦しましたが、

自転車の基礎を持ち合わせてない自分の技術では、

どう体を動かしたら良いのかが全くわからなかったです。

色々な方に指導を仰ぎ、自転車の基礎を習得しようと試みましたが、

多少良くなる程度にしか習得できませんでした。

当たり前ですが、時すでに遅しだったんです。

 

他競技に転向して改めて知る、基本の大事さ。

 

 

その年代毎にやっておきたい事、習得しておきたい技術というのは

必ずあると思います。

やるべき事は何なのかを考え、それを確実にやっていく。

地道な努力が最大の近道であると思うので、

新しい事を取り入れていくオープンマインドも絶対に必要だが、

我慢強く、辛抱強く、何年も何年も積み重ねていく事。

我慢強く、辛抱強く、何年も何年も積み重ねていったら、

ポンっとレベルが抜けだす事がある。

僕の大学4年はまさにそれでしたから。

 

 

今世界と戦っている選手、

これから戦う選手、

そこで戦う事に夢を抱いている選手、

明確な目標に向かって日々努力で頑張って下さい!

 

僕も物作りを通して一緒に世界と戦っていきたいと思います。