大 会 名 全日本選手権

日 時 7月23日(日)

天候 曇り/小雨

周回数 4.46km x 6 Laps

結果2位/出走81名

 

年に一度の大勝負である全日本選手権が長野県富士見町で行われた。今シーズン最大の目標であるチャンピオンジャージを目指し、参戦してきた。

 

レース前日は会場入り後すぐに、タイヤサポートをしていただいているIRCタイヤスタッフと打ち合わせを行い、その後試走を行った。毎周回タイヤを変えてフィーリングを確かめ、コース状況が同じであればG-CLAWでいく事にした。ただ、天気予報では雨予想もあるので、最終判断は当日行う事にした。身体のコンディションは非常に良かったので、レースが楽しみになっていた。

 

レース当日は2時間半前に会場入りし、すぐにタイヤの選択を相談。天気予報通り雨が降ったり止んだりを繰り返していて、非常に難しい選択ではあったが、IRCタイヤスタッフの提案に懸けてMIBRO for Marathonでいく事にした。

 

 

14時30分。今年度の日本一を決めるレースがスタートした。

ペダルキャッチに成功し、3番手でレースに入っていったが、最初のシングルトラックで横滑りの転倒をし、5番手に順位を下げた。前日のコースとは一転し、木の根をはじめ滑りやすい部分が多々あり、少しの気の緩み、バイク操作ミスが差になる状況になっていた。

 

1周目をトップと23秒差の5位、2周目を44秒差の4位で通過。スタート後の転倒とコース状況の変化で流れの悪い走りになっていたが、身体のフィーリングは良かったので、しっかりと呼吸し前を追った。

 

3周目に入り、集団のペースが上がり切らないと考え、単独で前を追おうとしたところでチェーンが外れてしまいストップ。すぐに直してレースに復帰したが、タイムをロスしてしまった。しかし、変に焦って呼吸を乱さずに、自分の走りに集中し、少しずつ前との差を縮めていき、3位集団に追いついた状態で3周目をトップと1分3秒差の5位で通過。

 

4周目に入り、自分の脚はまだ軽く、よく踏める状態だったのと、もう先頭を追わないと勝ちはないタイム差になっていたので、潰れてもいいから一気にペースを上げ続けて前を追った。

 

4周目をトップと47秒差の2位、5周目を52秒差の2位通過でファイナルラップへ。4周目に一気にペースを上げた反動でペースが上がらず本当に苦しいラスト1周だったが、ゴールするまで何が起こるかわからないので最後まで前を追ったが、1分6秒差の2位でのフィニッシュとなった。

 

 

一年に一度チャンピオンジャージと日本一をかけた戦いとなる全日本選手権。選手である以上どうしても欲しいタイトルであり、目指すべきタイトルであったが、今年もそこには届かなかった。

 

調子のピークを全日本に合わせるようにトレーニング量、内容を調整し、シーズン前半のCJシリーズを戦ってきた。身体のキレがなく、モヤモヤとした状態で葛藤が続いたが、全日本にピークをという考えをぶらさず、我慢をし続け取り組んできた。

その甲斐あってピークも合い、絶好調で臨んだ今回だったが、勝つ事が出来なかった。自分の方が勝っている部分もあったが、劣っている部分の方が明らかに多く、それが2位という結果だと思うし、1分6秒という差だったのだと思う。

 

今回までの取り組みに後悔はないし、よくピークを合わせられたと思っているが、結果に関しては褒める事は出来ない。

MTBに転向して4年目になるが、初めて全日本選手権の表彰台に上がる事が出来た。しかし、上がってみて素直に思った事は、やはり勝たないと意味がない。

改めてそう強く思った日になった。

 

チームとしても小坂が8位、U23クラスの山田が3位という事で、勝ったチームになる事が出来なかった。

 

 

レース前日と当日で大きくコース状況が変わり、選手もそうだが、スタッフやサプライヤーにとっても悩ましい時間だったと思う。その中でも選手が全力を出せるようにサポートしていただいたチームスタッフ、IRCタイヤスタッフには本当に感謝したい。

 

特にタイヤの選択は勝負を大きく左右するかたちになったと思うが、最善の選択が出来たと思っている。やはり現場にそのメーカーのスタッフがいる事の強みを感じる事が出来た。何度も何度もコースを歩いて状況を確認し、その選手の走りの特徴を把握し、そして最善と思われるタイヤを提案する。簡単な作業ではない。今回も意外な提案ではあったが、信頼関係が成り立っているから受け入れる事が出来た。

 

 

また、多くのサプライヤーの存在のおかげで、この大勝負も全力でレースをする事が出来た。何か一つでも欠ければ走りに影響を及ぼすかもしれないので、その存在は大きい。

 

そして、会場でのたくさんの応援は本当に背中を押してもらえた。至る所でのタイムチェックも助かったし、気合いが入った。

 

走る時は一人だが、一人で戦っているわけではない。

たくさんのサポート、たくさんの応援、たくさんの自分への期待、本当にありがとうございました。

 

 

簡単に言うつもりもないし、言える事ではないが、次に向けて前を向こうと思います。

 

 

 

【使用機材】        

バイク:MERIDA / NINETY-SIX.9 TEAM

フォーク:SR SUNTOUR / F:AXON WERX / R:UNAIR

タイヤ: IRC / MIBRO for Marathon

ウェア:パールイズミ

ローラートレーナー:MINOURA / FG540 HYBRIDROLLER

ヘルメット:OGK Kabuto / ゼナード

グローブ:OGK Kabuto / PRG-5

サングラス:adidas eyewear / ZONYK AERO PRO

シューズ:BONTRAGER / CAMBION

サドル:BONTRAGER / MONTROSE ELITE

ケミカル:和光ケミカル / WAKO’S

スキンケア:和光ケミカル / アグレッシブデザイン

ドリンク:グリコ / パワープロダクション(クエン酸&BCAA)

サプリメント:グリコ / パワープロダクション

インソール:ホシノ / B+Insole

パーソナルスポンサー:アークコミュニケーションズ