先日とある質問が来た。
~HIDEさん初期~
・アーミーパンサー Fernandes FMG-175
・アメーバーペイズリー B.C.rich Mockingbird
・サイケデリック Fernandes 450X/480X
この時期のギターは、弦(4-6)をボディ裏へ裏通し出来るように、また裏通しをしていたと情報があります。
ご存じの方も多いと思います。
サイケデリック時代は裏通し可能ではあったが、実際は裏通しをしていないとも情報があります。
ですが、サイケのドンズバでも裏通し可能なように、再現されています。
ブリッジの方式として、ストップバー&テールピースです。
ヘッドの方からブリッジに向かって弦が走り、
ブリッジでシーソーします。
その後、テールピースで弦のボールエンドにより抜けないように固定されていますよね。
↑これが通常。
ところが、HIDEさんは4-6弦をブリッジでシーソーした後、テールピースへ行かず、
ボディを突き抜けて、ボディ裏で固定できるように改良しています。
そこで、
ボディの中を通してからボディ裏で固定できるようにするカスタムについて質問がありました。
パット見、簡単そうなカスタムであります。
ボディへ穴を開けるのはどこでもいいのですか? と。
まぁ~、几帳面じゃなければ適当とか、任意の場所でいいんじゃないですか!?。
私自身は、今回のプロジェクトは依頼品なので、そうもいきません。
また依頼者からは、特に細かい指定もいただいてませんが。
HIDEさんギター・サイケデリック、MG-480Xのレプリカを作ってほしい!
パーツや、ここはこうして欲しい!
などの概要だけです。
ということは、穴の位置はお任せとなるのですが、適当はいけませんので。
図面を書いて、寸法など考えて、穴位置を決めています。もちろん、サイケの情報も見ながら。
なぜ、こうしたのかというと。
ブリッジのテッペン(サドル)から順番に見ると。
弦はブリッジ後ろからボディへ向かって降りますね。ということは、
サドル後ろからブリッジ後方へ弦が当たります。90度折り返し状態。
その下にはサドルのネジ穴も少し出ているので、ここも当たります。
当たる状態ではありますが、垂直にはなりません。
若干、弦は斜めに降りてくる感じになります。
そして次に、ボディを通るのですが、
HIDEさんサイケは、弦の通り道(ボディ表側)は、穴だけで特に部品パーツを使用していません。
通常、ストリングスブッシュをいう金属パーツを装着することが多いです。
見栄えももちろんですが、ボディ材への負担を抑えるためでもあります。
このモデルのボディ表は金属パーツ(ストリングスブッシュ)は無しなので、
弦が通るほどの穴と、弦を通した時にボディ材へ少しはテンションがかかり道筋ができるかと思います。
ボディ後方ですが、こちらはストリングスブッシュを使用します。
弦を固定するためでもあります。
ここで重要なのは、表側と後方では、穴の径が違います。
その点も考えながらということです。
HIDEさん実機のサイケでは、弦裏通しを使用していないとのことです。一応できるけどと。
なので、飾りになりますね。
このプロジェクトでも飾りということで。使用できますけど。
4-6弦裏通し穴 ←ウブ(初心)で未経験な穴 (笑)
サイケ作りをチャレンジされている方、される方、ご存じの方、ご存じでは無い方、
参考になればと。。。
今日はつまんない、真面目な記事ですんまへーん。