阪神・淡路大震災から17年がたちました。10ヶ月前には東日本大震災がありました。

震災によって命を犠牲にされた方々に心からご冥福をお祈りしますとともに、今、命を頂いて、生かして頂いている私達は、その分一日一日を大切にしていかなくてはならないと思いました。

人間は努力次第で、何でも不可能なことを可能にできるような、優秀な生き物のように錯覚しますが、大自然を前にしたら、何ひとつ自分の力だけでは生きていけないということを痛感します。

常に自分自身を浄化しゼロにリセットし、当たり前の生活の中で、エゴが雪だるまにならないためにも、この震災からの教訓を忘れないようにしたいと思います。

まずは命があり、生かさせて頂いていることへの感謝を日々忘れないようにしたいと思います。このことが、自分で自分を整えていく、エゴレスに生きるための原点だと思います。

この自分の原点に日頃つながるようにしていくと、自分のまわりでおきていることはすべて、自分のエゴと人のエゴとの、単なるぶつかりあいだということに気づいていることができるようになります。
だから単に相手を変えよう、良くしようと思っても、それは無理なことだとわかります。
まずは自分のエゴをなくしていくことが、ぶつかりあいをなくす近道だからです。


自分が自分の原点、中心とつながり、いつもその位置にいると、自分にはりついていたエゴを見つけることができます。そのエゴの大元をたどり、愛で溶かしてあげると、自分をとりまいていたフィルターが取り払われ、ものごとが明るく見えるようになります。

周りで、たまに見かける、いつも上機嫌な人、明るくあったかい感じの人、何だかいるだけでほっとする人はその存在だけで周りをあったかく明るく変えてくれます。
本人は無意識なのに一緒にいるだけで、周りにいる人が良くなっていきます。変わっていきます。

本当はそれが、セラピスト、カウンセラー、コーチ、ヒーラーと言われる、人を癒す職業の基本なのではないかと思います。

そしてどんな時でも、自分の中心につながって、明るくあったかい自分自身になれることが、本当の人の進化成長なのではないかと思うようになりました。


先日私の友人の話を聞き、はっと気づかされました。

年末にご主人と3人の子供とご主人のお母さまとでディズニーランドに行った時の話でした。

お姑さんは久しぶりに孫と会えて、最初は楽しく過ごしていましたが、孫が騒いでいるうちに、段々と疲れてきてしまい、機嫌が悪くなってきたそうです。
前の彼女だったら、お姑さんの機嫌をとろうと、何とか必死に頑張るところですが、あえてお姑さんにふれず、彼女自身が自分の心をみて、自分の中心とつながり、精神統一を試みたそうです。

しばらくして気づくと、またお姑さんは機嫌がよくなり、孫達と楽しく過ごしだしたそうです。



家族で楽しい休日を過ごせてよかった…という、たわいもない、ある家族の一日ですが、彼女のとった行動を聞き、自分とつながるということを、常に実践していくことにより、周りが笑顔になり幸せになっていく…というのはこういうことなのかと気づかされました。

こういう生き方を私達ひとりひとりができるようになるといいなあと思いました。


最終的にこれをめざしていきたく、天の音ヴォイススクールでも、自分とつながるための様々な声の使い方を、毎回伝授させて頂こうと思っています。

2012年、新しい生き方元年に是非したいと思っています。



天の音有唯