声を整えて本来の自分に戻る

一般社団法人 日本声診断協会 代表理事の

中島由美子です宝石赤


秋分を過ぎて、夜になると虫の声がいっそう澄んで聞こえるようになりましたね。

 

 

今日は「音」について、少し濃いお話をさせてください。
最後まで読んでいただくと、ご自分の声の見え方が変わるかもしれません。

 

①私たちは「聞こえない音」を、ないものとして暮らしている

私たちは普段、見えないものは「ないもの」として過ごしています。
音もそうです。耳に聞こえない音は、存在しないのと同じように扱っていますよね。

でも実は、私たちの身の回りにある音の多くは、
人間の都合で「高周波数を切られた」音が大きな影響を与えています。
たとえば電話。電話の音は、だいたい3400Hzまでで切られています。
相手の言葉が聞き取れればいい、という決め方です。
一本の電線にたくさんの通話を通すために、会話に要らない高さは最初から削られているのだそうです。

CDは約2万2000Hzまで。人間の耳に聞こえる上限を目安にした数字です。
テレビやYouTubeの音も、映像と一緒に送る枠に収めるために上が切られています。
どれも「人間が使う目的」に合わせて決めた数字なのだと思います。
ところが、熱帯雨林では10万Hzを超える音まで鳴っていると言われています。

そこには、数字を決めた人がいません。虫も鳥も水も、人間の耳に合わせて鳴いているわけではないので、高周波数が切られていない音であふれていると言われています。
CDが登場したのは1982年。それから44年、私たちは高い周波数の音が抜け落ちた音の中で暮らしてきました。気づかなかったのは当然です。もともと耳には聞こえない音だったのですから。
 

②耳に聞こえない音に、脳の奥が反応していた

「聞こえないなら、なくても同じでは?」と思いますよね。
それを確かめた有名な研究があります。2000年に大橋力さんたちが発表した実験です。
実験に使われたのは、インドネシア・バリ島のガムランという打楽器の音でした。
森と同じように、耳に聞こえない高い音をたくさん含んだ音です。
これを「高い音を含んだままの音」と「2万2000Hzから上の周波数を切った、CDと同じ音」の2通りで聞かせ、感想を尋ねるだけでなく、脳波やPETという装置で、脳のどこに血が多く巡っているかまで調べました。
すると、高い音を含んだ音を聞いた時だけ、脳の奥にある脳幹や視床という部分で血流が増えていたそうです。
脳幹は、呼吸や心臓の動きを支える命の土台のような場所です。
リラックスした時に出るα波も強くなり、聞いた人たちも「こちらのほうが心地よい」と感じていました。
さらに、免疫に関わるNK細胞の働きが高まり、ストレスを受けた時に出るホルモンが減っていたことも報告されています。耳には聞こえていないのに、体はちゃんと反応していたということだと思います。
そして私が一番ハッとしたのは、その後の実験です。
同じ高い音をヘッドホンで耳だけに流しても、この反応は出なかったというところです。スピーカーから流して体全体に当てた時だけ、脳の奥が動き出しました。
もう一つあります。高い音だけを取り出して流しても、反応は出ませんでした。
耳に聞こえる音と聞こえない音が一揃いになった時にだけ、体は応えていたということですね。
つまり、私たちは耳だけで音を聞いているのではありません。体全体で音を受け取っているということがわかると、全倍音になったときに反応するということでもあります。
声でいうとフルサウンドヴォイスの声ということです。
 

③昔の日本人は、体で聞くことを知っていた

この話を聞いて思い出すのが、日本の暮らしの中にあった音です。
庭で「カコーン」と響く鹿威し(ししおどし)。
手水鉢(ちょうずばち)の下に甕(かめ)を埋めて、水滴の響きを楽しむ水琴窟(すいきんくつ)。夏の軒先で鳴る風鈴。
江戸の町には「虫売り」という商売があって、人々は鈴虫や松虫を虫かごに入れて家に招き入れていたそうです。日が暮れてから草むらのそばに座り、明かりを落として虫の声を聞く「虫聞き」という楽しみ方まであったそうです。
竹が石を打つ音、ガラスや鉄が細かく震える音、虫の羽の音。どれも耳に聞こえない高い音を含んでいます。
昔の人は理屈を知らなくても、そういう音を暮らしの中に招き入れていました。体がそれを求めていたのだと思います。
 

④日本人は、虫の声を「言葉」のように聞いている?

ここで、もう一つ興味深い研究をご紹介させてください。
1978年、医学者の角田忠信さんが『日本人の脳』という本を出されました。当時30万部を超えるほど話題になった本です。
角田さんは、人が虫の声を聞いた時に、脳の右と左のどちらで処理しているのかを調べました。
一般に、脳の左側は言葉を、右側は音楽や物音を処理する働きが強いと言われています。角田さんの研究では、西洋の人の多くが虫の声を右側、つまり「物音」として処理していたのに対し、日本人は左側、つまり「言葉」に近い側で受け取る傾向がある、とされたそうです。
もちろん、これは半世紀近く前の一つの研究で、その後さまざまな議論もあります。
ですから「日本人の脳はこうだ」と言い切ることはできません。
それでも私は、この研究にとても心を動かされました。
日本語には、虫の声を表す言葉がたくさんあります。
リーンリーン、チンチロリン、ガチャガチャ。
鈴虫が「鳴く」のではなく、虫が「語りかけてくる」ように聞いてきた感性が、
この国の暮らしには確かにあったのだと思います。
虫の声に意味を聴き、風鈴の音に涼しさを聴き、鹿威しの一打に静けさを聴く。
音を耳だけでなく、心と体の全部で受け取ってきた。
それが私たち日本人の、本来の「聞く力」だったのではないでしょうか。
ところが今は、窓を閉めて、テレビやスマホの音の中で夜を過ごすことがほとんどです。外では虫が語りかけているのに、それを受け取る時間がなくなってしまいました。
 

⑤聞こえた音しか、声には出せない

ここからが、今日いちばんお伝えしたいことです。
声の世界には、「聞こえた音が、出せる声」という原則があります。
人は、自分が受け取れている周波数の範囲でしか、声を出すことができないことを、長年の声診断の探求で確信してきました。。
ということは、受け取れる音、聞こえる周波数が変われば、出していく声も変わります。声が変われば、人に伝わるものも、自分自身の感じ方も変わっていきます。
逆に言えば、声が出にくい、響かない、どこか自分らしくない・・・
そう感じる時は、「出す」ことより先に「受け取れていない周波数がある」のかもしれません。
では、あなたの声は今、どんなものと共振共鳴できているのでしょうか?
そして、どの周波数の共鳴を封印しているのでしょうか。
 

⑥今夜、試してみてほしいこと

ここで一つ、今夜できることをお伝えします。
少しだけテレビを消して、スマホも置いて、窓を開けてみてください。
イヤホンではなく、外から直接届く音をそのまま受け取ってください。
虫が鳴いているな。風が吹いているな。それくらいで・・・
一生懸命聞こうとしなくて大丈夫。体が勝手に受け取ってくれます。
5分ほどそうしていたら、そのまま小さく「うー」とトーニングをしてみてください。
窓を開ける前と、何か違いを感じるかもしれません。
響きがやわらかい、息が深い、声が楽に出るとそう感じる方もいれば、
「よく分からない」という方もいると思います。
実は、それは当然なことだと思います。
自分の声は、自分の耳では正確に聞こえません。
声は頭の骨を通っても自分に届くので、他の人が聞いている声とは違って聞こえます。
録音した自分の声に驚いた経験があるかもしれません。
だからこそ、声の変化は「耳で判断する」のではなく、「目で見る」必要があるのです。
 

⑦見えない声を、目で見る

声診断は、この「見えない声」を波形として視覚化するものです。
波形を見ると、あなたの声のどの高さがしっかり出ていて、どこが抜けているのかが一目で分かります。声の中には色があり、音階があり、体の位置があります。そして、いちばん出ていない部分こそ、今のあなたが受け取れず封印している音になります。
自分の中で置き去りにしてきたもののサインとして読み解くことができるのです。
これまで20年間で3万人以上の声を見てきましたが、
波形を初めて見た方の多くが、「どうしてそんなことまで分かるんですか?」とびっくりされます。
誰にも話していない気持ちや、自分でも気づいていなかった心の癖が、声の周波数にはそのまま表れているからです。
大橋さんの研究が示したように、体は、耳に聞こえないものまで受け取っています。
そして角田さんの研究が示したように、私たちは音を、心の深いところで受け取る感性を持っています。
声は、その「受け取ったもの」がそのまま外に出てきたものだからです。
だから声を見れば、あなたが今、何と響き合い、何と響き合えていないのかが一目瞭然なのです。
 

⑧10月24日、ご自身の波形から読み解いてみませんか

そこで、ワンデーセミナーを開催します。

声診断の波形から自分の心を紐解くワンデーセミナー

 

日時:2026年10月24日(土)
①13:00〜15:00 ②20:00〜22:00
(内容は同じです。ご都合のよい回をお選びください)
参加費:9,800円

お申し込みの方には、声診断アプリを無料でプレゼントします。
このセミナーでは、今日お話しした「音」の話をさらに深めながら、ご自身の声を実際に波形にして読み解いていきます。
・今のあなたの声が、どの周波数と共鳴し、どこと共鳴できていないのか
・いちばん出ていない色が、あなたの心の状態として何を語っているのか
・受け取れる音を変えていくことで、声がどう変わっていくのか
お申し込みいただいた時点で声診断アプリをお届けしますので、セミナーまでの間、ぜひ今夜のワークの前後で声を録ってみてください。窓を開ける前と後、虫の声を聞く前と後。その違いを、当日一緒に波形で確かめましょう。
自分自身の長年の謎解きで声の周波数がどう変わるのかを体験していただけます。
秋分を過ぎたこの季節は、外へ向かっていた意識が、少しずつ内側へ戻っていく時期です。自分の声、自分の心にもう一度耳を澄ませるのに、これ以上ないタイミングだと思っています。

▶ワンデーセミナーのお申し込みはこちら
https://sub.koeshindan.jp/p/PVbIqixix4Mc

 

 

⑨声診断を「仕事」にしたい方へ

もう一つお知らせです。
セミナーの翌日、この声診断を使って人の心に寄り添う「音声心理士」という職業に興味のある方に向けて、無料説明会を開催します。

音声心理士養成講座 無料説明会

 

日時:2026年10月25日(日)20:00〜22:00
参加費:無料
人の声から、その人自身も気づいていない心を読み解き、本来の響きを取り戻すお手伝いをする。それが音声心理士の仕事です。
声で人を導く仕事がしたい方、カウンセラーとして手に職をつけたい方、今のお仕事に声診断を取り入れたい方。まずは声診断を「する側」の目線で体験してみてください。
24日のセミナーで自分の波形を見て、「これを人のために使えたら」と感じた方は、ぜひ翌日の説明会へ続けてお越しください。

▶無料説明会のお申し込みはこちら
https://sub.koeshindan.jp/p/oYtGN8CY8fzu

 

⑩最後に

私自身、自然の中での断食リトリートに行くと、体全体で音を聞いているんだなと実感できた体験があります。
そういう時ほど直感が動きやすく、声も自然に出てくるのを実感しています。
受け取れるものが変われば、出せる声が変わります。出せる声が変われば、あなたの毎日が変わっていきます。
今夜、窓の外の虫の声に、少しだけ耳を傾けてみてください。そして、その変化を、ぜひ波形で確かめにいらしてください。

10月24日、お会いできるのを楽しみにしています。

 

 

本日も最後までお読みくださり

ありがとうございましたドキドキ

愛と感謝を込めてブーケ1

 

中島由美子 拝

 

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