3/18(金)

今日は、世界一の迷宮都市として世界遺産に登録されている
フェズの旧市街に挑戦する日。

タクシーでメディナの入り口、ブー・ジュルドー門まで行く。

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降りて門の写真を撮ってから、方位磁針片手に路地を歩き始めた頃、
肩をつつかれたので振り向くと、さっきのタクシードライバーのおっちゃんが。

どうやら私はサングラスを忘れたらしく、おっちゃんはわざわざ届けに来てくれたのだ。

「メ、メルシー!!」

なんてやさしいモロッコ人なんでしょ音譜

さて、噂どおりの迷路に早くも迷い気味。
そんな私の横を、絶対私よりも道を分かっていそうなロバが通る。

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起伏にとみ、曲がったり、細くなったりするフェズの街では、いまだにロバが大活躍。
1000年の歴史ある都市の懐の深さを感じる。

途中、モスクがあったので立ち寄ってみた。

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建物の中で僧侶がコーランとおぼしき本を開いていたのが印象的だった。

メディナを歩いていると、やはりいろいろと声がかかる。
コンニチハ、hello、Hola、ニイハオ…

しばらくついてくる人も多い。
英語も分からないふりをして、ひたすら無視してわが道を歩いていたが、
「そっちに行ったらメディナ出ちゃうから何もないよ~」
の声に反応して立ち止まったら、
「なんだ、やっぱり英語分かるんじゃん」
「…」
笑われてしまったあせる

「今日は金曜日だからメディナはもう閉まるんだよ」
「えっ、そうなの?」
確かに、午前中に比べて閉まっている店が増えてきた気がする。

「水も買えなくなるからいまのうちに買っておきな」
「う、うん。でもまだ空いている店あるかな?」

水を売っている場所まで案内してくれるというので、お願いすることに。

「金曜日が閉まることも知らないなんて、YUIはモロッコのこと何も知らないんだね」
彼は私がモロッコの風習をあまり知らないで旅をしていることが、気に入らないようだった。
なんとなく申し訳ない気持ちがして、
英語が堪能な彼にモロッコのことをいろいろ教えてもらった。

フェズは今日は閉まってしまうから、
近郊のセフルーやイフレン、アズルーの自然観光に行ってはどうかと提案してくれる。
そこでは山や滝の渓谷美が楽しめ、雪が降り積もり、砂漠とは違うモロッコが味わえるらしい。

しかも、君は一人で心細いだろうからと、彼の妹2人をお供につけてくれるというのだ!!

フェズを出る予定はなかったが、このまま居ても、メディナは閉まってしまうし、
自分の下調べ不足を反省しつつも、せっかくなので、そうすることにした。

そんな訳ではじまった、私、アラニア10歳、ジーナ11歳の3人の珍道中。
2人がアラビア語とフランス語のみなので、ジェスチャーで会話するしかない。

なんかおかしなことになってきたが、こんな予想外の展開も旅の楽しみかもしれない。

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この2人、イスラムの教えが身についていて、
年寄りの私にとても気を使ってくれるのだ。

足もとが危ないところでは、私の手をひいてくれ、
カメラを出せば、撮ってくれる。
私がコーヒーを買ってあげようか?と言っても断るのに、
私の分のおかしを買ってきてくれたり、
自分のおかしも私に先に食べるように促す。

その度に私は「シクラーン(アラビア語のありがとう)」を言う。


アズルーでは雪が降り積もり、澄んだ空気がなんとも美味しい。

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フェズに戻ってから、お宅にお邪魔してミントティーをごちそうになる。
お母さんも歓迎してくれて、笑顔で何度も「マルハバ」(アラビア語でいらっしゃい)
を言ってくれる。

「うちは部屋がたくさんあるから、日本からあなたの家族も友達も連れて
みんなでモロッコにいらっしゃい」と明るく言ってくれるのでとても心が和む。

それから、モロッコの伝統織物の店でジュラバを着せてもらう。

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モロッコ人とたっぷり触れ合った一日だったにひひ

モロッコ&ヨーロッパ旅行記⑥へ続く