Obsessed With Dreams.
「Obsessed With Dreams.」 = 「くりかえしみるゆめ。」
資生堂ギャラリー で 開催されている 新進アーティスト の 公募展
「shiseido art egg」 の 第一弾 に 行ってきました。
第一弾 を 飾る アーティスト 冨安由真 は 幼少の頃から
日常生活 に おける 現実 と 非現実 の 狭間 や
夢現 の 境界線 に おける 揺らぎ に 関心 を 持ち、
現代科学では 説明できない 不確かさ を 作品に 置き換えてきました。
本展では 資生堂ギャラリー の 空間いっぱいに
大型インスタレーション を 仕掛け、
鑑賞者 の 深層心理 に 呼びかけるような 作品 と なっています。
詳細 を 此処で 書いてしまうと
ネタバレに なってしまうので 控えますが、
私が ここ数年で 見た shiseido art egg の 中でも
ダントツで 一番 良かった 展覧会だと 思いました。
扉を 開けて 静かに 部屋の中へ 導かれる。
部屋は 幾つにも 分かれており、
無人 の 一軒家に 入ったような 感覚に。
「Girl without Features」
各部屋に 飾られている 一枚の絵。
これらが 其の部屋 の 謎 を 解く ヒントにも なっています。
「Levitation (corridor)」
この絵 を 見て 映画 「シャイニング」 を 思い出しました。
部屋の奥 に 誘われるに つれて
「存在の不在」 の 色は 濃くなってゆく。
だからこそ ドアを 開ける度、
「存在 を 確認する」 ドアスコープ が 不気味に 感じ始める。
ベッドルーム。
床には 引きずられれような 布。
ブラウン管テレビ に 映し出される 映像。
食卓の上 の コーヒーカップ には いくつもの 長い釘。
いったい この部屋 この建物で 「何が」 起こり、
「彼ら」 は どうして 居なくなってしまったのか。
侵入してくる 他の鑑賞者 との 距離感 に 違和を 持ち、
自身の居場所 の 不確かさ に 不安 を 喚起させられる。
見ている もしくは 見られている。
主観から 外れて 世界を 眺めれば こんなにも 現実は 変わる。
「くりかえしみるゆめ」 は 7/1まで。 私も 再訪します。
* 由 *