『Everything Everywhere All at Once』 | Yuriのブログ

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日本では看護師をしていましたが、仕事についていけず退職することに。現在はカナダに滞在し、もう一度看護師にトライするべく勉強中です。

破産寸前のコインランドリーを経営する中国系アメリカ人のエブリンが、

いくつもの並行世界をトリップしながら、

マルチバースに蔓延る悪と戦うべく立ち上がる、というお話。

 

別の世界のスキルをインストールできるのは、少しチート過ぎないか?

とは思ったものの、

アクション自体は見ていて楽しい作品だった。
 

でも私にとって、

この映画の一番いいところは、


結局最後、彼女の現実は何も変わっていないというところだ。


彼女が何かを手に入れたわけでも、失ったわけでもない。

変わらない日常が続いているだけ。

でも最後、彼女の表情、態度は以前とはまるで違う。


マルチバースを飛ぶ中で、

あらゆる可能性を、違った視点から眺めることで、
彼女は今持っているものに感謝できるようになった。
子どもを尊重し、優しい夫を大切にしたいと思うようになった。

幸せはどこかではなく、ここにある。

 

私はこのメッセージを伝えてくれる作品が大好物だ。

 

私はすぐに他人と比較しては落ち込むタイプの人間だから、

基本的にSNSもみないし、

携帯も極力触らないようにしているけれど、

それでも幸せを見失うことは多々あって、

修行が足りないなと思う。

 

こういう作品は私にとって、本当にいいリマインダーだ。