(C) 2020 CNN

上記の写真は、南アフリカのクルーガー国立公園で、17日の金曜に撮られた、なんか和む一枚だが、いまの変なことになってる世の中にはこれぐらいのおおらかな気持ちで対応したいものだ。

というのも、まあ何となく予測はついていたが、先週末から幾つかの街や州で、ソーシャル・ディスタンシングに反発するデモ(protest)が起こっている。



トランプが「LIBERATE MICHIGAN」と、何を考えているのかわからないツイートをしたのをキッカケに(いつものことだけど)、トランプ支持者たちが、暴れ始めているのだ。

各ニュース番組や新聞の報道映像を見ていて、心配になるよりも先に笑ってしまったのが、大声で「これは政府の陰謀だ! ファウチを首にしろ!」などと叫んでいる連中の大半が、無学無教育で差別排他主義な匂いがそのバカ面やダラしない容姿や知性のカケラもない街頭発言などからダダ洩れな、ホワイト・トラッシュ。



ヨシュア・ビッケル(Joshua A. Bickel)という写真家が地元のオハイオ州コロンバスで撮った、現場のデモ風景の一枚が鮮烈で、いろんなメディアで「これはゾンビ映画の宣伝ポスターではない」と言及されたほど。



ゾンビどもを一箇所に誘導してそこにミサイルを落とす、という、ゾンビ映画の定番オチもアリじゃないかとつい思ってしまうが、リアル害悪しかもたらさないこいつらゴミ白人どもは全員勾留してブラックリスト入りさせて、いざコロナにかかっても病院側で入院拒否して現実を突きつけてやればいいのに、と、正直に感じる。



カリフォルニア州のハンティントン・ビーチでも先週金曜、約200人が大通りで暴れていたが、その中の1人が「COVID-19 IS A LIE」とのスローガンを過剰防護な成り立ちで掲げつかオマエが一番ビビッてんじゃん。



同じくカリフォルニア州のベニス・ビーチでは、調子こいて遊びまくってたスケーターパンクどもに業を煮やした市が、スケートパークのピットすべてを砂で埋める、という、地味ながらじわじわ効くイヤガラセに出ていた。



もっとも、デモを遂行したり仲間同士でつるんで悪ふざけする連中も、心底ではやはり恐怖を感じているのか、その規模は20人や30人と、そこまで大きなものではない。



いずれにせよ、今後もこの手のデモは、いたちごっこというか、トムとジェリーみたいなもんで、定期的にいろいろな街や州で、目や耳にすることだろう。



ただアメリカの場合、地域によって金と知性の両方で貧富の差が極端に出るので、私が住む、人口10万人以下の、中流家庭が目立つ街では、きちんとした教育を受けているひとばかりだから、他所で起こっているデモの影響なんて、まるで受けない。

きちんとルールを守って、普通に自粛している。

困っている隣人がいたら、可能な限り、手助けをする。

それにたとえ、治安の良くない街であっても、市長や知事は緊急事態を絶対に放置しないだろうから、その際には武力行使も十分、考えられる。

大都市だったら「最悪の事態」も確実に考慮し、対策を常に練っているはずだ。


(C) 2017 LA Times

特にロサンゼルスは1992年に、規模の大きい暴動を経験しているから、市民の不穏な動き(civil unrest)に対して敏感だろうし、いざ暴動(rioting)や略奪(looting)が起きても、鎮圧は早いに違いない。

まだまだアメリカの先行きは不透明だが、そういえばこの5日ぐらい何してたんだろ、と思ったら、家にいながらできることにひたすら時間を費やしていた。

主に、娯楽関係。



ここ数年で見逃していた映画やドラマを追ったり、Youtubeやネットフリックス漬けになってみたり、ジョギング時間をさらに増やしてみたり、家族でゲームしたり、普段は掃除しない場所を入念に掃除したり。

ネットフリックスで3,400万人が魅了された、犯罪ドキュメンタリーの「Tiger King: Murder, Mayhem and Madness」を見て、これが実話なの、ウッソでしょ、と驚嘆させられたり。



クイーンのカタログ全15枚を追って、その尻軽さというか、時代の流れに乗って音楽性をしょっちゅう変えていたのを改めて堪能できたり。

あと、日本の友達が録画してわざわざ郵送してくれたのに、年明けから多忙ですっかり見るの忘れていた、「孤独のグルメ」の去年のシーズン(もう8シーズン、つまり8年目)も、一気に見たな。



このドラマはこんだけ長くやってるのに安定して見所が多く、やっぱ日本食は世界一だな~、と思わされる、飲食店が目白押し。

勿論そこには、ひたすら美味しそうにメニューを平らげる松重豊の表情や仕草も大きく、見ている側の感情をドラマに没入させてくれるのだ。

私はスイーツ系にはそこまで執心ではないが、第4話でフィーチュアされた「西東京市ひばりが丘のカステラパンケーキ」には、心を大きく動かされた。もうそれこそ、次に帰国したら絶対に行きたい、ぐらいの勢いで(まあ今の状況じゃ2022年まで帰れなさそうだし、ひばりが丘に訪れても肝心の店が運営しているかどうか……)。



食事のシーンが全体の7割を占めるのも平常運転だが、ドラマ部分に関しても、日本を離れてずいぶんと長く経つからか、都心の現在の風景を私は楽しんで見れる。

そういえば邦画好きの知人から、「マツシゲさん、初代リングに出てたよ」と聞かされて、初代リングを見返したら、いた。



「世にも奇妙な物語」の傑作選によく挙がる「懲役30日」にもマツシゲさん出てるし、孤独のグルメ以前はヤクザ俳優のイメージが強かったので、過去を振り返るのもなかなか新鮮だ。

なんだかコロナウィルスよりも、コロナに惑わされる連中に対して警戒心を抱かないとならない段階にアメリカは来ているが、私のように「まともな市民が住んでいる街」に関しては、余計な騒乱に惑わされない。

なので、冷静さを保っていきたいところだ。

(Stephen)