会いたくて


あなたに触れたくて


独り夜泣いてた


鳴らないケータイ握りしめてあなたからの着信待つ


やっと返ってきたメールだってたった一行


昨日まで隣にあった寝顔は目が覚めればもうなくて


バカみたい…って涙流して

ねぇ、この行き場のない思いはいつあなたの心にたどり着く?


電話越しのあなたはいつも寂しそうに笑ってる


“なぁ”


“なに…?”


わかってた


私はあなたのお人形


“寂しいよ。会いたい”


少し掠れた声に息を吸う音

今すぐ抱きしめたくて、裸足で部屋を飛び出す


今、あなたをほっておけばあなたが消えてしまう気がして


お人形でもいい


ただ側にいてあげたい


築けばあなたの部屋にたどり着いて血まみれの足に痛さなんてない


カーテンの端っこ。それがあなたの定位置


キレイな首筋にくっきりでている鎖骨


男の子にしては少し細い体

悲しそうな目はいつだってあなたのもの


その瞳が私に向けられると両手を広げて“おいで”って


スッポリ彼の腕に包まれた私の体


ずっと我慢してた涙が滝のように流れ始める


“メール返せなくてごめんな”


“裸足で来たの?痛くない?”


“わがままでごめんな”


大好きなあなたの声が私の耳元で囁く


強く抱きしめた腕が余計に胸を寂しくさせた


“キスしていい?”


今にも壊れそうなその声に言葉を出せる暇もなく鬱がれた


優しくて、だけどどこか甘くて、愛しいと思えた


“泣かないで。”


合間に聞こえてくる優しい声


無理だよ…


あなたが愛しいから


止むことのないキス


彼の首に手を回す


“俺のこと好き…?”


わかってる


これはただの愛情表現


“大好きだよ”


止まない彼のケータイ


移し出されていれのは知らない女


いつもそう


“出ないの?”


私がわざと聞くの


“先輩だからいーの”


嘘つき


寂しそうに彼女の名前を呼んでいるあなたを私は知っている


“今日はずっと側にいて”

“わかった…”


強く抱き締めたままスヤスヤ眠るあなた


今日が最後


私はそう自分の中で決めていた


“バイバイ”


ソッと彼の頬にキスをして私はドアに手を伸ばした


“どこいくの?”


毛布を頭までかぶったまま後ろから私を止めに抱きしめる


“もう終わりにしよう”


冷たい声を彼にぶつけた


“なんで?”


冷たく彼の声が耳元で囁く

“私はあなたのお人形じゃない”


彼の方に向きを変えた


“なんで…?”


そう言ったのは私だった


“好きだよ”


あなたの頬に涙があったから



次に続く




やっと見つけた


築いたときはもう遅くて


そっと流れた流れ星にキミが願うのはきっと俺じゃなくてあいつ


わざと“何を願った?”って聞いて自分で自分傷つけて


“えっ?”ってキミが頬を赤らめるから


ほら、あいつを想う顔になる


もっと求めてしまえば

もっと強く抱き締めれば

キミは今も俺の隣にいたのかな?


今、このまま行かせたらキミはあいつのものになる


あいつに素肌を触れさせて

触れたい。


突然降り始めた雪は積もっていき消える

まるで俺みたいに



キミをズタズタに傷つけてもうあいつの前に姿を見せれないぐらいにボロボロにしてやりたい



俺でいっぱいにしてあいつなんか考えられないほど


けど、そんなことしたらキミはきっと泣く。泣いて、一生泣き続けて…




“早くいけ。あいつが待っとるで”


恥ずかしそうにさっき選んだプレゼントを片手に彼女がうなずく



流れ星に俺は何を願う?

俺はなんて答えるのかな…
“キミともう一度やり直したい”


いや、違うな


“お前とあいつが幸せになるように”



静かに降り続ける雪はやむことなく独りぼっちになった俺を優しく包む



俺の頬には一粒の涙が伝っていた




誰かが幸せだと感じたとき、誰かが悲しんでいる



瞳を閉じたらキミが笑ってた