今日は質問への回答はお休みして、普通にブログを書きますね。

パーソナルスタイリストという職業をご存知ですか?
私はつい最近まで知りませんでした。

『パーソナルスタイリストとは、個人向けスタイリングサービスのプロフェッショナル』
だそうです。
(もっと詳しく知りたい方は一番下にリンクを貼りました。)

以前ご紹介したこともある、
私の行きつけの洋服屋さんの店長で友人でもあるてんてんが、
お店を辞めて、パーソナルスタイリストの道を歩み始めたのをきっかけに知りました。

彼女との出会いは、通りすがりの洋服屋の店員と、冴えない普通のお客さん、でした。
いつも何となく覗いたり、たまに買ったりしてるうち、
その話しやすい雰囲気と、飛び抜けたセンスの良さ、
そしてそれを押し付けず、私のレベルに合わせて伝授してくれる分かりやすさから、
セールの案内があれば行くようになり、
イベントで困った時等に相談に行くようになり、
私の買った服を覚えててくれて、アレンジを教えてくれたりするので、
だんだんそこでしか買わなくなりました。
買い物に行けば3、4時間は沢山関係ない事も喋りながら
ファッションショーみたいなことをやって、
たまに一緒にランチに行くようになり、飲みに行ったりもして、
気づいたら、大切な親友になっていました。

てんてんに出会えたことは私にとって、奇跡であり、必然であったようにも思います。
彼女の販売員としてのスキルはかなりのものです。
「売上をあげる」という販売員の常識を端によけて、
顧客の「おしゃれをしたい気持ち」を大切にするその姿勢に、私は惹かれました。
どうしたら客が満足するか、気持ちよく買い物が出来るか、笑顔になるか、魅力的になるか、
そこを中心に考え、挑戦したり、悩んだり、
部下のサポートや教育に励んだり、上層部と闘ったりする姿に、
強い憧れを感じ、職種を越えて、そのプロとしての心の有りように刺激を受けてきました。

てんてんは自分の進む道をしばらく悩んでいましたが、
「パーソナルスタイリスト」という答えを見つけ、半年間の厳しい厳しいスクールに通い、
先日、見事卒業し「パーソナルスタイリスト」としての第一歩を歩み始めたんです。

その卒業セミナーが日曜日にあって、私も朝から見に行ってきました。
てんてんのテーマは
「似合う帽子の選び方☆~誰でも初めて帽子を被ると違和感があるものなのです!」
自分でこの日のために作った帽子を被ってトップバッターでの登場でした。
一応落ち着いて見えました。でもやっぱりとても緊張しているのが伝わって、
なぜか私の目頭が熱くなってしまいました・・・。(母親か!??)
帽子の大好きなてんてんの講義は、その気持ちにあふれ、
彼女特有の親しみやすい喋りや表情とともに、和やかな感じでした。
けれど、てんてんの魅力やセンスはこんなもんではない!
それが私の感想でした。
いつもお店で1対1で接客するのとは訳が違います。
30人以上の人を相手に語るのはかなりの難関です。
3、40分の講義の後は、先生達による総評がありましたが、
いやいや、みなさん厳しいですね。。。
政近さんという、一見、五十嵐麗さんのような、背の高いパワー溢れる女性が
パーソナルスタイリスト創始者の方なのですが、
彼女の喋りには、人を惹き込む力あります。
間の置き方や喋りの緩急、音圧、表情、目線の使い方、
確固たる自信、そして時折混ぜる、笑いどころ。
てんてんから、すごい人だと聞いてはいましたが、なるほどと思いました。

てんてんがこれから踏み込むパーソナルスタイリストという世界、
HPから勝手に抜粋させてもらうと・・・

『有名人がもつ独特なオーラや個性がない、雑誌に登場できるほどのスタイルもない一般の人たちを、
ファッションで素敵にする、ということは頭で考えるより実際は極めて困難です。
恵まれた体系や人をひきつけるオーラをもつ人たちは極端に言えば何を着せても様になる。
恐ろしくシンプルなものでもカッコいいし、ごちゃごちゃしていても洋服に負けない。
しかし一般の人たちは雑誌でスタイリングをするように洋服を着せても、
シンプルが地味に、ゴテゴテは個性的どころか悪趣味にさえなってしまう人が多いというように、一筋縄ではいかない現実があります。』

『体型の問題だけではなく 外反母趾などのトラブルを抱えた人も多く、
単純に似合っていれば良い、というような安易な考えや適当なスキル、力量では全く勤まりません。』

てんてんは15年以上販売員として活躍してきた、プロです。
けれども今はパーソナルスタイリストの、卵です。
同じように洋服を扱う仕事だけど、内容はかなり違います。
試練の多い、いばらの道なんだろうなと思います。
この学校を卒業した人は90人いて、
現在プロの称号を持っているのは3人だけだそうです。
でも私は、彼女はこの道をものに出来るように感じてます。
てんてんにはてんてんの魅力を生かした「やり方」があるはずです。
それは、続けて行くうちに分かってきて、身に付いて行くと思います。
私もそうだったし、きっとみんな最初はそうなんだから。
やらなければいけないことは沢山沢山あるだろうけど、
自分が信じる道を、自分の勘を頼りに、一歩一歩歩んでいってほしいです。
私もそばで応援し続けたい。

代表の政近さんもおっしゃってましたが、
誰にでも取れる生半可な資格じゃない、
朝まで仕事してまた朝から仕事で普通の生活は出来ない。
だからこそ、プロなのだと。
そして、未熟な自分を忘れるなという本来の意味での「初心忘るべからず」と。
私も以前、白洲正子さんの「世阿弥」で読んだ記憶があります。

『二十代半ばとは、良い芸の生まれる時節である。
名人を向こうに廻しても、若い人のほうが評判が良かったりする。
観客も、新しもの好きなので、必要以上に持ち上げ、本人も思い上がる。
この年頃の美しさを「初心の花」という。
この、一時的な花を真実の花と思いこむ、その慢心が真実の花から遠ざける。』
『初心忘るべからず。
現在の自分の程度を知るために、若年の頃の未熟な芸を、スタート地点として忘れてはいけない。
忘れると、初心に逆戻りしてしまう。』
(『世阿弥』白洲正子)←少し難しいけどおすすめ。

明日はまた質問に答えますね!!


パーソナルスタイリスト
ファッションレスキュー→こちら
政近準子さんのブログ、アメブロです→こちら