第9回九州・沖縄犯罪被害者大会。

 2011年に山梨県甲斐市の国道で起きたひき逃げ事件で、佐賀県小城市牛津町出身の会社員の男性が24歳の若さで命を落とされました。遺族であるお母様が今回の『犯罪被害者大会』で登壇し、思いを語られました。ひき逃げ事件は9割は犯人が捕まると言われますが、この事件は県外からの行き来も多い幹線国道で未明に起きました。目撃証言や物的証拠が少なく、2021年に時効が成立してしまいました。

 お母様は「犯人が捕まってほしいと毎日『奇跡を』『奇跡を』と願っていましたが、時効を迎えてしまいました。息子に申し訳ない、、、」と涙ながらに話されました。「人をひいて助けもせずに逃げるのは殺人と同じです。(公訴時効により)なぜ犯人に社会的に安定した地位が与えられて生きていけるのか。加害者の人権しか考えられていない。被害者の人権は守られていない。(ひき逃げの)時効制度は撤廃するべきです。私達のように悔しい思いをする人がいなくなるように、私は時効撤廃の礎になれればと思います。世論の力で法改正を実現したい」と訴えられました。

 私もこの件を今年5月の参議院法務委員会で取り上げましたが、法改正の動きに至っていないことに与党議員の一人として恥ずかしく思います。私自身も国会で声を上げ続け、政府を動かしていきたいと思います。