通常国会が1月20日に開会しました。
23、24日に行われた代表質問で参議院でも国会論戦が始まりました。
与野党代表の方々の質問を聞いて、これまでとは違うなと感じたことがありました。
日本共産党の山下芳生議員の質問についてです。

山下議員は20分あまりの質問で、「日中外交」を柱の1つに位置付けておられました。
尖閣諸島周辺を含めた日本領海への中国公船による領海侵犯を取り上げ、「国連憲章などが義務付けた紛争の平和的解決の諸原則に反する『覇権主義』的な行動」と中国に是正を求められました。

また、香港での市民活動への取り締まりに関しても、「深刻な事態を招いた責任が香港政府および中国政府の側にあることは明瞭です。特に弾圧が中国の最高指導部の承認と指示の下に行われていることは極めて重大だと言わざるを得ません」と強く批判。
その上で、安倍晋三総理が昨年12月に習近平国家主席や李克強首相と会談したことを取り上げ、「外務省の会談概要を見ると、(安倍)総理はただ『憂慮する』と述べただけで抗議の表明も、是正や中止を求めることもしていません」と指摘されました。

これまで日本共産党は、米国のことは非難しても、中国には及び腰だったと思います。
政策的には自民党と一番遠いと思われる共産党から、現実的で的を射た指摘が出たことは非常に意味があると思います。

もともと共産党の不祥事追及には目を見張るものがありました。
野党の中にはメディアの報道を取り上げて「これは事実か?」と聞く議員も少なくない中、共産党は独自調査で与党議員も知らないような事実を掘り起こしてきました。
政策面においても共産党から建設的な議論が提示されたことは、充実した国会審議に資すると思います。

私、参議院の「もう一人の山下」も正しい政策が行われるように、さらに積極的に発言していきたいと思います。