ブログでの話題がこのことばかりに最近なってるのだが。

 

 

先日の記事にも書いたんですが、漫画のことはずっと変わらず描いてるだけなので「毎週頑張っていますよ」と言うしかなく、スタッフさん以外の人とも特に会うことなく過ぎてるので、言えることがない。

 

 

必然的に、刺激の強いこの話題がブログを埋める結果となります。

 

では書きます。

 

 

 

愛媛FCは、2021年シーズン力及ばずJ3に降格することになった。

 

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降格するシーズンというのはそれだけ負け続けたということであり、勝つと信じて観る試合のほぼ全てで逆の結果をそのつど見て、肩を落として帰り続けた1年だった。

 

 

ただでさえお客さんが少ないなか、何度も何度も失点を見て、静まり返るスタジアムの瞬間は本当に慣れないし、辛い。

 

 

サッカー観戦は素敵な趣味のはずなんだけれど、悔しくて情けなくて眠れなくなり、翌日寝不足で1日ペンを握ることになる。

 

 

精神をすり減らしてまで観て、悲しい思いをして、これは健全な趣味と言えるんだろうかと考える。

 

 

思えば今までも、ギリギリの戦いの中でなんとか踏みとどまっていたのは間違いない。それをそのつど、その時代の監督や選手、スタッフ、そして何よりサポーターが何とか跳ね返して今日まで繋いできたのだと思う。

 

 

それが去年、ついに根底から決壊した。

 

 

10年以上サポーターを続けるなかで、間違いなく1番辛いシーズンだった。降格したからというだけでなく、今まで愛媛にあった、人間の強さというものが発揮できなかった。

 

 

シーズン終盤に向け、どんどん穴に引きずりこまれていくチーム。

 

 

回収すべきこぼれ球は面白いように敵チームに渡る。岡田武史さんが解説で言ってた「サッカーの不思議なところは、こぼれ球は必ず勢いに乗るチームの方に渡る。理屈や戦術じゃない、不思議な話なんだが本当にそうなんだ」という言葉が突き刺さる。

 

 

「それは入ってもいいじゃないか」という千載一遇のボールが悪運に弾かれたかのようにことごとく外れる。

 

 

それを見て神様が、こんなこと言ってるように思えてくる。

 

 

 

「もう駄目だよ。

 

今まで散々助けてやったろ?

 

そのあいだ、何もしてこなかったじゃないか。

 

お前らの番だよ」

 

 

 

自信を失ったチーム。スタンドにいるサポーターはピッチに立てない。うつむいて帰っていく選手たちをどうしようもなくただ見送るしかできない。

 

 

スタンドにいる僕は無力だと思った。

 

 

僕らははっきりと、弱小だった。

 

 

それを1番突きつけられたシーズンが去年だった。

 

 

心が折れかけた。目を背けようと思った。

 

 

 

でも救ってくれたものがあった。

 

 

 

それこそサポーターだった。

 

 

 

シーズン終盤戦、必ずスタジアムに戻って選手を鼓舞する人たち。DAZNを開いて、必ずアウェイ戦にいる人たち。この辛い状況下で彼らは最後の砦だった。一丸となってやっていた。

 

 

 

彼らは選手を応援してたと思うけど。僕も勝手に応援されてる気になった。

 

 

本当に最後の砦だった。最後までついていくという雰囲気を作り出してくれていた。立派だった。

 

 

だから最後まで応援しようと決めた。サポーターは無力だと言ったけど、それは違った。僕が突き動かされたのは彼らのおかげだったので。

 

 

 

同時に、これまでこのスタジアムで見てきた光景を思い出す。

 

 

内村圭宏がとんでもないスピードでかっ飛んでボコスカ点を決めまくる。

 

 

ジョジマールがアライールとラスト10分だけFWコンビを組んでゴールに迫る。

 

 

田中俊也の最後の試合で俊也を出せとコールを起こして本人を泣かせる。

 

 

ちょっと怒っただけが怖すぎて理不尽に退場させられるバルバリッチ監督。

 

 

赤井秀一がゴールエリアの、ほとんど角度のない90度くらいのところからゴールを決める。

 

 

土砂降りの鳥取戦。

 

 

1番僕らがびっくりしてた齋藤学の1年間。

 

 

内田健太のダービーのフリーキック。

 

 

目の前で起こってることが信じられなかった15年シーズン。

 

 

初めて根本からの戦術サッカーに挑んだ川井監督。

 

 

 

目をつぶって思い出されるあの光景全てがくだらないものだったんだろうか。

 

 

 とてもそうは思えない。

 

 

その思いだけはやっぱり変わらなかった。

 

 

 

J3となる今シーズン。ここに残って戦うと決めた選手がいる。

 

 

去年期限付きで主力になって、この状況でも腹をくくって完全移籍してくる選手がいる。

 

 

新天地にそれでもこのクラブを選んで来る選手もいる。

 

 

実績があるのに引き受けてくれた監督がいる。

 

 

そして何より、3月に必ず舞い戻ってくるサポーターがいる。

 

 

 

 

自分が何をすべきか考えたとき…トップチームとレディースについて今年も同じスポンサードを続けることに決めました。

 

 

 

 

 

 

自分が続けるとか続けないとかは大したことではないけれど。

 

 

良いときだけ支えてもサポーターとは言えないかもしれないと。

 

 

苦しいからこそ踏みとどまる人間がいて、繋いでいかないといけないと思いました。

 

 

そう思わせてくれたのはあのサポーターたちで。

 

 

まずは彼らのために、自分はそうしよう決めました。

 

 

 

1ヶ月半たてば、また当たり前のようにシーズンが始まる。

 

 

 

どんな1年になるかはわからないけれど。苦しいものを見るのか、楽しいものを見るのかわからないけれど。それでも僕はまたスタジアムに行くんだろうと思います。

 

 

 

今シーズンもよろしくお願いします。