最後に、健太さんと話しをしてきました。


1年に1回だけ、この時期に話をするのが通例だったんですが今回が最後。本当に長い時間話してもらいました。楽しかったです。


18年シーズンのあの状況からチームを救った、クラブを象徴する若い力がどこまでいけるのか。その夢の続きを見たかったけれど、夢は破れた。粉々に砕け散ってしまった。


けれど簡単に叶わない。あまりに厚くて雄大な壁であるからこそJリーグは価値があるんだと思います。


今年は情勢的にいつもより遥かに閉鎖的な空間になり、フィールドと練習場で何があったかわからなかったけれど、いろんなことを話してもらい、線と線が繋がる部分がいっぱいあった。

 

 

拓夢選手の話は泣けた。前野選手の話も泣けた。森谷選手には健太さんを支えてもらって感謝しかない。

止めるまでボロボロになるまでやる茂木選手のことも、今年の壮絶さを象徴しているようだった。

 

 

18年にチームを引き継いだ1番最初。レディースの実績しかなく、あまりに若い監督。初めてのミーティングで誰とも目が合わなかった監督。

 

 

それが極限状態のこのシーズンで疲れ果てた末、監督を救えなかったこと、色んな感情で練習場で泣き崩れる選手たち。健太さんへの信頼の元に集まったチームになっていた。サポーターが入れない今年の練習場では、僕たちが知る由もないチームの形があったんだと思います。

 

 

叱咤激励し支えてくれるサポーターなら力を押し上げられたと思う。でも今年は直接会うことが難しかった。あまりにも特殊なシーズンだった。

 

 

神谷選手からのメッセージも伝えることができた。何もかも話しを尽くした。

 

 

漫画家の僕にこの距離で話してくれることは幸せだった。アオアシの力になった。僕自身の力にもなった。話してくれた熱量と力を漫画にすることだけが僕の本分だけれども、どうしてもサポーターに届く情報が少なすぎたので。わずかですがここに記させてもらいます。

 

 

そういえば、その席の直前にリモートで(田村さんのPCで)中村憲剛選手と森谷選手と話すことができました。イラストのお礼で。もちろんどちらもお話するのが初めてなので、これは緊張しました。憲剛選手は話が上手ですね。聞き入ってしまった。森谷選手にも、クラブに来てくれたお礼を直接伝えられたので良かったです。

 

 

 

憲剛選手曰く「アオアシは大好き。でも一つだけ苦情があります。オシム式パス練のあの難易度の高さ!ボール2個とか、あんなのフロンターレみんな無理ですよ!」

 

 

よし。単行本修正だ。

 

 

そのあと健太さんが来て、憲剛選手と健太さんが言葉を交わしてるのを見て、今日はものすごい日だなと思った。

 

 

健太さん。2年半ありがとう、お疲れ様でした。いつかまた、スタジアムで会える日を。