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フォークリフトプロフェッショナルスクール みずおち

フォークリフトの実技訓練校の開校に向けて軌跡を綴っていきます

【教習所では教えてくれない実践スキル】

フォークの角度は“一度決めたら変えない”――山積み作業を劇的に効率化する方法

山積みされた荷物から1つを取り出して、チルトを調整し、荷物が水平に持ち上がるようにセットしたとします。

ここで初心者がよくやるのが――
「次の作業のために、フォークをまた水平に戻してしまう」こと。

でも、ちょっと待ってください。

それ、もったいない動作です。


■ 一度決めた角度を“そのまま”活かします!

山積みされている荷物は、すべて同じ商品・同じパレット。
つまり、一度「ぴったりのフォーク角度」が決まれば――

他のパレットも、その角度のままでスッと入って、スッと上がるんです。


■ 水平に戻す必要はなし!

だからこそ、最初の1枚で角度を決めたら、そのままの状態で抜く!

そして次のパレットに、その角度のまま刺す!

これだけで、
✅ チルト操作の手間が省ける
✅ 作業スピードが格段に上がる
✅ 荷物の安定感も抜群

つまり、安全と効率、どちらも一気に手に入るわけです。


■ 経験者の“あの人、速いな”はここで差がつく

現場で「この人作業が早いな」「無駄がないな」と感じるベテランは、
フォークの角度を無駄にいじりません。

それは、経験で「角度の黄金値」を知っているからです。
でも初心者でも、最初の1回だけしっかり角度を作れば、同じことができます。


■ スキルとは、“省く技術”

  • 正確に刺すために毎回フォークを水平にしようとするのは“努力”ですが、

  • 1回で決めて、そのまま続けるのが“スキル”です。

努力を重ねた先に、効率という武器が手に入る。
それが、私たちが伝えたい「実用的な訓練」です。


現場のリアルを知って、現場で本当に役立つ技術を。

私たちは、実際の荷物、実際の重量、実際のパレットで訓練することで、
教習所では絶対に教えてくれない「現場で使える技術」を伝えていきます。
あなたの一つの操作が、職場全体の流れを変えていきます。

【教習所では教えてくれない実践スキル】

山積みから荷物を取り出すとき、事故を防ぐ“本当の技術”

フォークリフト作業において、
「山積みされた荷物から1つを取り出す」
この一見シンプルな作業の中に、実は多くの落とし穴があります。

しかもその原因が――
教習所で習った操作方法を“そのまま”使っていることにあるのです。


■ 教習所で習う“基本動作”の落とし穴

教習所ではこう教わります。

  • フォークを水平にして差し込む

  • 軽く持ち上げたら、チルトレバーを手前にいっぱいまで倒す

これは荷物1つを安全に運ぶための“基本”です。
もちろん間違いではありません。ですが――

山積みされた荷物を抜くときに、これをそのまま実行すると、事故につながるのです。


■ 現場で起こる“教習所操作”による3つの事故リスク

① 荷物の前が垂れて荷崩れ

フォークを水平で刺してリフトすると、
フォークの前側が下がった“前垂れ”状態になります。
このまま運べば、段ボールが滑ってズレる or 崩れる可能性が高くなります。

端数パレットはバンドやラップもない上、手前側から取るので奥に重心があります。

 

② チルトを手前に倒すと後ろの商品が潰れる

教習所の癖でチルトをガバッと手前に倒すと、
奥のパレットにフォークが引っかかり、商品を潰す事故が発生します。

③ 奥のパレットを巻き込んで“全部崩壊”

最悪なのが、奥のパレットを引っ掛けて一緒に引き出してしまう事故。
山積み全体が崩れ、商品破損・作業中断・人身事故のリスクにもなります。

 


■ 安全に取り出すには「チルト → リフト」の順番!

では、どうすればよいか?

答えはシンプルです。

チルトを先に少し起こし、それからリフトしてください。

具体的には:

  1. パレットにフォークを差し込む

  2. チルトを少し手前に倒して、フォークをやや上向きにする

  3. そのままリフトアップする

こうすることで、荷物全体がバランスよく水平に持ち上がり、荷崩れや引きずりを防げます。


■ 「実践の中で磨かれる本物の技術」

教習所の操作はあくまで“基礎”。
そこに“現場の工夫”と“経験の知恵”を加えてこそ、
真のプロフェッショナルな技術になります。

安全第一。
効率よりも、まずは事故ゼロ。
そのうえで、スピードも品質も高めていく。

それが、私たちが現場で教え、伝えている“本物の訓練”です。


■ 経験者が語る、安全な積み下ろしの黄金ルール

  • 山積みのパレットやバンドの無い端数パレットは「チルトしてからリフト」が鉄則

  • 荷物の“水平”を保つことが最優先

  • 奥の荷物を“守る意識”を常に持つ

  • 初心者でもできる!感覚ではなく“理屈”で動ける


あなたのその一回の操作が、現場全体の安全を支えます。

フォークリフトは「危険だからこそ、美しく、安全に」操るもの。

私たちと一緒に、基礎を越えた“現場の真実”を学びましょう。
それが、現場で本当に頼られる人になる第一歩です。

 

【教習所では教えてくれない実践スキル】

物流倉庫で求められる“山積み技術”とは?

物流倉庫では、入荷した商品をどう効率よく保管し、出庫につなげるかが常に問われます。

その方法には大きく2つあります:

  1. ロケーション管理された棚へ保管する方法

  2. 賞味期限や回転率の高い商品を“平場”で一時保管する方法

平場で重要になるのが、パレットを正確かつスピーディに段積みする技術=“山積み”です。


■ 初心者にとっての「山積み」が武器になる

入社したての新人や未経験者にまず任されるのは、
入庫作業(荷物を入れる側)が多いのが一般的です。

そしてその中でも、「段積みができるかどうか」で、
作業スピード・安全性・信頼度に圧倒的な差が生まれます。

逆にいえば、段積みの基本さえマスターすれば、初心者でも現場の戦力になれるのです。


■ 基本テクニックを侮るな

私たちが教えている基本技術の中でも、
以下の2つは“地味だけど超重要”なスキルです:

  • パレットを軽く当てて、水平を取る

  • パレット同士を“擦るように”ぴったり付ける

たったこれだけ?と思うかもしれません。
でも、この動作が確実に・正確に・毎回できるようになることで、
パレットはズレずに積めるし、スピードもぐんと上がります。


■ 山積みのコツ「最初の一段が命」

たとえば、「3列×3段」の山積みを行う場合。

右から① → ② → ③と左方向へパレットを並べていきます。
ここで重要なのは、“段積みのスタート地点”です。

  • ④(=①の上に置くパレット)を、正確に・美しく・水平に積むこと。

この④がしっかり決まれば、
あとは②の上に⑤、③の上に⑥を揃えるだけ。
※①と④を基準にすれば、残りは自然と合ってきます。

つまり、「最初の1枚」に全神経を集中させる。
そこにこだわるだけで、山積み全体の精度とスピードが飛躍的に上がります。

 


■ 「段積み」は、作業じゃない。“技術”だ。

私たちの訓練では、こうした「段積みの基本」を何度でも練習できます。
商品に近いサイズ・重さのパレットで、現場と同じ状況を再現しているから、
訓練で身についた技術が、現場でそのまま活きます。

初心者であっても、山積みができれば現場で一目置かれます。
安全で正確な段積みができる人は、“任せられる存在”になるのです。


基本にこそ、プロの技がある。

山積みを制す者は、現場を制す。

“やってみたら、思ったよりできた。”
“最初は怖かったけど、訓練で自信がついた。”

そんな声を、私たちは現場で何度も聞いてきました。
この技術を多くの方に伝えていきたいです。