外国人が戸惑う日本のマナー | フォークリフトプロフェッショナルスクール みずおち

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外国人が戸惑いやすい日本のマナーとその対応

✅ 1. あいさつ・おじぎ

  • 戸惑いポイント:入室時・出勤時・退勤時に「おじぎ」やあいさつを丁寧にする文化。

  • 対応アドバイス
    ➤「おはようございます」「おつかれさまです」など、声に出すことが大切と教える
    ➤あいさつは、その場の雰囲気をよくする“合図”として理由と目的を明確にする。


✅ 2. 靴の脱ぎ方・履き替え

  • 戸惑いポイント:休憩室の出入り口で「靴の脱ぎ履き」が必要な場合がある。

  • 対応アドバイス
    ➤靴をそろえる・裏返さないなどの習慣は、日本独特です。
    ➤説明だけでなく、一緒にやって見せることが理解の近道です


✅ 3. 時間の厳守

  • 戸惑いポイント:「5分前行動」「集合時間に遅れないこと」など、日本は時間に非常に厳しい。

  • 対応アドバイス
    ➤「時間を守る=信頼されるために必要な事」と理由を伝えると納得されやすい。
    ➤「早く来すぎなくていいよ」などと補足しない。日本独特です。素直に受け取り時間に遅れます。


✅ 4. 直接的な言い方を避ける文化(空気を読む)

  • 戸惑いポイント:「ハッキリ言わない」「遠回しな表現」など、何が本音か分かりにくい。

  • 対応アドバイス
    ➤「いいんだけどね(=良いか、ダメかわからない)」「ちょっと難しいですね(=できるか、できないかわからない)」など、言葉の裏の意味も丁寧に説明

  • ➤困った時はすぐ相談できる雰囲気を作ることが大切。

  • ➤「です。」「ます。」調ではっきり伝えましょう。


✅ 5. ゴミの分別と清掃

  • 戸惑いポイント:ゴミの分類が細かく、「分別ルール」が複雑で独特。

  • 対応アドバイス
    ➤「燃える」「燃えない」だけでなく、「ペットボトル」「缶」「ビニール」などの説明が必要。
    視覚的なラベルや図解の掲示が非常に効果的です。


✅ 6. 感情を表に出さない

  • 戸惑いポイント:「喜び」や「怒り」を表に出すのを控える日本人に対して、外国人は「冷たい」と感じることもあります。

  • 対応アドバイス
    ➤表情が控えめでも、感謝やねぎらいはちゃんとあると伝えておく。相手の母国語で「ありがとう」を伝える。それだけで全然違います。
    ➤外国人側の感情表現にも、「日本ではちょっと驚かれることがあるよ」と伝えると相互理解が進む。日本人はボディータッチに慣れていない文化だと最初に説明しておくと良いでしょう。


✅ 7. 礼儀作法や敬語

  • 戸惑いポイント:「〜さん」「〜様」などの敬称や、上下関係への配慮。

  • 対応アドバイス
    ➤「さん付け」は基本。呼び捨てにしないことが礼儀だと説明する。
    ➤指導する時でも、ゆっくり話す事を意識することが、信頼関係を築く鍵です


✅ 8. 個人よりも「みんな」の意識

  • 戸惑いポイント:「チームのために自分を抑える」ことが良しとされる文化があると伝えておく。

  • 対応アドバイス
    ➤「全体の雰囲気」「他の人の作業」に気を配ることが安全に必要と意味を伝える。
    ➤「個人の意見も大事だよ」と、話を聞く姿勢も見せてあげると良いと思います。


🧭 補足:外国人への伝え方のコツ

できるだけ「ルール」ではなく、「理由」を伝えましょう。
例えば、「なぜ5分前行動なのか」
・余裕を持った気持ちで始める事で、安全な運転が出来る。
・もし、忘れ物があったとしても取りに戻る余裕がある。
 
「なぜみんなで休憩を取るのか」
・事故が起きた場合に気が付かない、助ける事が出来ない。
 
「なぜチームで作業するのか」
・短時間でこの場所を片付けないと、次のトラックが入れないから。
 
「なぜ整理整頓が必要なのか」
・次に使う人が困るから。
・紛失したら探す手間がかかるから。
 
こんな感じです。
特に、時間、整理整頓、清掃は外国人の方と日本人でのギャップが大きい事項です。