やさしい日本語で伝える現場力① | フォークリフトプロフェッショナルスクール みずおち

フォークリフトプロフェッショナルスクール みずおち

フォークリフトの実技訓練校の開校に向けて軌跡を綴っていきます

【外国人と一緒に働く現場の皆様へ】

 

このシリーズでは、外国人の方を雇用する際に直面する「日本語の壁」について、
現場の皆様と一緒に乗り越えていくことを目的としています。


外国人講師による技術訓練 × 日本語教育

当スクールでは、外国人講師が英語でフォークリフト技術の訓練を行います。
ですが、現場で働くには「日本語の理解」がどうしても必要です。

そのため、

  • フォークリフトの基本操作を習得した後は、日本語での指示に慣れる訓練も取り入れます。

  • さらに、外国人受講生向けに別途「日本語講座」も設けています。

しかし、日本語講座は限られた5日間の中での実施となるため、学べる内容には限界があります。


現場の皆様へのお願い

そこで、外国人の方と一緒に働く現場の皆様にも、少しだけ「伝え方」を工夫していただきたいのです。

ポイントのひとつ。
「頭の中で“やさしい日本語”に変換して話す」という意識です。


例えばこんな風に

「徐行(じょこう)」という言葉。
日本人であれば何気なく使うこの言葉も、外国人の方には伝わりません。

漢字が読めません。

  • 「徐行」→「ゆっくり はしる」

  • 「ここは徐行エリアです」→
    「ここは、ひとが 、よくとおる、ばしょ なので、ゆっくり はしってください」

読みにくい文章ですが、イメージは「すべてひらがな」+「ゆっくり・やさしく話す」ことです。

「ここはひとが よくとおるばしょ なのでゆっくり はしってください」

 

速く話すと、ひらがながくっついて読みにくいのと一緒で伝わりにくいです。
句読点(、)を意識して、

ここは、ひとがとおる、ばしょなので、ゆっくり、はしってください。

と丁寧に話すことで聞き取りやすくなります。


私たちもできる限り教えます

スクールでは、以下のような日本語を教えていきます。

  • 基本的な挨拶

  • 標識の意味

  • 作業指示書の読み方

  • 現場で使える簡単な日本語会話

でも、全てを5日間で教えるのは難しいのが現実です。


働きやすい職場は、みんなでつくるもの

外国人の方が安心して働ける職場環境をつくるために、
ぜひ現場の皆様にもご協力をお願いいたします。

このシリーズを通じて、少しでも「伝わる工夫」が広がることを願っています。

 

PDFでダウンロードが可能です。

やさしい日本語安全標識編