今、相乗積が熱い | フォークリフトプロフェッショナルスクール みずおち

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こんにちは。水落です。

最近の一番の人気記事は相乗積の記事です。

検索ワードでも「相乗積」が一番になっています。

最近、相乗積が見直されています。



経営者の方は店舗の店長、社員の方が

相乗積の意味を知っているか、

有効的に活用されているか。

もう一度確認してみましょう。

今日は、相乗積についてもう一度見直してみたいと思います。



結論から言いますと、

「相乗積」は

「売上構成比と粗利率をかけたもの」です。

計算式は

「売上構成比×粗利率」

ちょっと計算がわかりにくい方もいるようです。

売上げ構成比が40%の商品群の粗利率が20%であった場合、

40%×20%になるためです。

答えは8%です。

電卓で40×20でパーセントキーを押せば出ます。

エクセルの場合「=40*20%」で出ます。

パーセントのパーセントなので困惑してしまう方もいます。

例をみてみましょう。





売上構成比は本が一番高く、40%です。

粗利率は20%で計算、相乗積の値は8%になります。

同じようにゲームは10.7%というように、

売上構成比と粗利率を掛けた相乗積の値を

全て足すとお店全体の粗利率が35.5%と出ます。

売上高に35.5%を掛けると粗利高の213万円という金額を簡単に計算する事が出来ます。

これは、棚卸しをしなくても出せますし、

月の途中であっても出す事が出来ます。

月の途中で出せるということは、着地の売上高と粗利高を予測する事が出来ます。

利益を予測できるということは、経営者の方ならその大切さがわかると思いますが、

キャッシュフローを予測したり、着地前に修正をする事も可能になり、

計画的な店舗経営に繋がりますので、とても大切な事です。

相乗積は

相手同士(売上構成比と粗利率)を掛ける(乗)そして足す(積)

と覚えると楽ですが、

(注意として、この積(せき)は積(つむ)ではなく、

 相手同士を乗算した結果と言う意味の積(せき)です。)



売上構成比を「お客様の声」と捉えていた今までは、

売上構成比の一番高い物を広げることが効率的に売上を伸ばせる。

と考えられてきました。

しかし、それでは粗利が取れなくなってきた。

粗利率の低い物の方が、当然売れるので売上高は高くなりますが

粗利率が低いため思うように粗利高が増えない。



では、何を基準にすることが、

より、効率的に粗利高を伸ばすことが出来るのか。

という事で相乗積や交差比率という物が使われます。

相乗積は売上と粗利率で簡単に求められるので、

普段から使いやすい数字です。



では、どのように使うかですが、

下の表をご覧下さい。





上記の最初の例、売上が600万円であったときの粗利高は213万円でした。

これを本の売上を20%アップさせた場合、

総売上は648万円となって、粗利高は222.6万円

さらに下の表ではトレカの70万円の売上を20%アップさせました。

総売上は614万円にしかなっていませんが、粗利高は222.8万円です。

たった2千円ですが、こちらの方が上回っています。

相乗積の値が高いものの数字が変動すると

結果が大きく変わります。

それは、売上構成比が相乗積には影響しているからです。

単純に粗利率が高い物を導入したり、売り場を広げるだけでは

良い結果にはなりません。

それは、お客様の声(売上構成比)が加味されていない為です。

あくまでお客様の声=売上構成比を基に、

利益に貢献している度合いの高さを表したものが

相乗積ですので、相乗積の値を参考に、

資金、売り場面積、時間、人員を投入していくことで

効率よく、粗利高を増やしていくために利用します。



店長に必要な計数