こんにちは。ユージーアイプロジェクトの水落です。
「店長がスタッフに教えたい計数」を書いています。
今回は交差比率についてです。
交差比率自体、初耳という人は多いと思います。
でも、以外に使い道がありますので、教えてあげて欲しいです。
複合リサイクルショップでは、よく使います。
まず、売上をしっかり部門別に計上している必要があります。
各部門の売上がどれぐらい効率が良いかを検証するために使います。
売り場を広げたり、部門を縮小する際に利用します。
計算の仕方は、
「交差比率=商品回転率×部門の粗利率」
商品回転率=年間売上高÷在庫金額です。
例えば、本の回転率が4。粗利率が45%の場合、
本の交差比率は商品回転率が4×45%=180%
となります。同じように下に例を挙げます。
ゲームの商品回転率が12×粗利率10%=120%
トレカの商品回転率が6×粗利率50%=300%
中古CDの回転率が2×粗利率50%=100%
という具合です。数字が大きい方が効率の良い部門です。
効率の悪い部門の売り場を縮小して、
良い部門の売り場を広げるための参考になります。
「おっ!トレカって結構いいじゃん!」みたいな(笑)
ただ、売上に対してどれだけ貢献しているかが
交差比率ではわかりません。
交差比率に売上構成比をかけると「利益貢献指数」が出ます。
上記の交差比率に
本・・・180%×売上構成比30%=54%
ゲーム・・・120%×売上構成比60%=72%
トレカ・・・300%×売上構成比5%=15%
中古CD・・・100%×売上構成比5%=5%
となります。
ポイントが大きい方が利益貢献度が高い部門になります。
新規商材を導入した際や、商品を入れ替えたり、
売り場変更する際の指標になります。
ゲームの中でも、機種ごとに同じような事ができます。
単純に、売上構成比にあわせて、売り場面積の構成比を
決めるよりも確実です。
売り場面積や在庫金額によって売上高も変わりますので、
交差比率で方向性を決めて、利益貢献指数で検証する。
というのが良く使う方法だと思います。
◆店長が教えたい計数⑨ 利益の種類
に続きます。