◆店長が教えたい計数⑨ 利益の種類 | フォークリフトプロフェッショナルスクール みずおち

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こんにちは。ユージーアイプロジェクトの水落です。


「店長がスタッフに教えたい計数」を書いています。


今回は利益の種類についてです。


利益の種類の前に、


社員の方の多くは、損益計算書というものを知りません。


お店ごとの損益計算書を、店舗に公開していない会社もあります。


店長の方は、無ければ上の人に言って、もらって下さいね。


損益計算書にはいろんな名前で利益が書かれていますので、


スタッフにも説明して上げてくださいね。


①売上総利益

粗利です。


売上高から売上原価を引いた金額です。


②営業利益


売上総利益から「販売費及び一般管理費」を引いた金額です。


お店で商売をするには、土地代、家賃、人件費、広告宣伝費、


水光熱費などの経費がかかります。


大雑把に言うとお店にかかる経費を引いたものが営業利益です。


③経常利益

経常(けいつね)と呼ばれる事があります。


お店で出た営業利益に、お店以外で出た営業外の利益や


費用を計算したものです。


チェーン店内の店舗間移動で出た収益や、


ネット販売で出た収益を分けてここで足す場合があります。


お店で出る収益外利益はこんなものでしょうか。


④税引前当期純利益

お店単位の損益計算書では、記載自体無いかもしれません。


経常利益に特別利益や特別損失を計算したものです。


卸会社だと、卸した代金が回収できなかったり、


持っている株が暴落して損したとか(ネガティブすぎ?)


でしょうか。


⑤当期純利益

こちらもお店の損益計算書では載らないかもしれません。


経常利益から法人税や住民税などの税金を引いた金額です。



お店のスタッフには、経常利益まで教えてあげれば


大丈夫だと思います。


経常利益率という数字がありますが、


経常利益を売上高で割ったもので、


売上高に占める経常利益の割合です。


割合が高ければ優秀です。


お店の評価のひとつにはなりますが、あまり使いません。


スタッフは経常利益率なんて興味ないですからね。


スタッフには


「これだけの金額が最初の利益から引かれるんだよ。」


という事がわかって貰えれば良いと思います。


さらに、利益の数字が一番減る部分が


「営業利益」のところです。


「販売費及び一般管理費」なんて、


いい加減な名前で済む金額じゃないですよね(笑)


ここで7割ぐらい減るわけですから。


ここを詳しく理解しないと始まらないですよね。




◆店長が教えたい計数⑩ 販売費及び一般管理費 に続きます。