こんにちは。ユージーアイプロジェクトの水落です。
「店長がスタッフに教えたい計数」を書いています。
今回は利益の種類についてです。
利益の種類の前に、
社員の方の多くは、損益計算書というものを知りません。
お店ごとの損益計算書を、店舗に公開していない会社もあります。
店長の方は、無ければ上の人に言って、もらって下さいね。
損益計算書にはいろんな名前で利益が書かれていますので、
スタッフにも説明して上げてくださいね。
①売上総利益
粗利です。
売上高から売上原価を引いた金額です。
②営業利益
売上総利益から「販売費及び一般管理費」を引いた金額です。
お店で商売をするには、土地代、家賃、人件費、広告宣伝費、
水光熱費などの経費がかかります。
大雑把に言うとお店にかかる経費を引いたものが営業利益です。
③経常利益
経常(けいつね)と呼ばれる事があります。
お店で出た営業利益に、お店以外で出た営業外の利益や
費用を計算したものです。
チェーン店内の店舗間移動で出た収益や、
ネット販売で出た収益を分けてここで足す場合があります。
お店で出る収益外利益はこんなものでしょうか。
④税引前当期純利益
お店単位の損益計算書では、記載自体無いかもしれません。
経常利益に特別利益や特別損失を計算したものです。
卸会社だと、卸した代金が回収できなかったり、
持っている株が暴落して損したとか(ネガティブすぎ?)
でしょうか。
⑤当期純利益
こちらもお店の損益計算書では載らないかもしれません。
経常利益から法人税や住民税などの税金を引いた金額です。
お店のスタッフには、経常利益まで教えてあげれば
大丈夫だと思います。
経常利益率という数字がありますが、
経常利益を売上高で割ったもので、
売上高に占める経常利益の割合です。
割合が高ければ優秀です。
お店の評価のひとつにはなりますが、あまり使いません。
スタッフは経常利益率なんて興味ないですからね。
スタッフには
「これだけの金額が最初の利益から引かれるんだよ。」
という事がわかって貰えれば良いと思います。
さらに、利益の数字が一番減る部分が
「営業利益」のところです。
「販売費及び一般管理費」なんて、
いい加減な名前で済む金額じゃないですよね(笑)
ここで7割ぐらい減るわけですから。
ここを詳しく理解しないと始まらないですよね。
◆店長が教えたい計数⑩ 販売費及び一般管理費 に続きます。