こんにちは。ユージーアイプロジェクトの水落です。
店長に必要な物の新シリーズとしまして、
計数について書いていこうと思います。
ただ、「店長に必要な計数」ではありません。
「店長が新入社員、パート、アルバイトさんに教えたい計数」です。
超初級の計数を書いていこうと思います。
計数を覚えることで、より仕事が楽しくなると思います。
第1回目は値入(ねいれ)です。
「値入とは売価を決めること」です。
原価が1個60円の商品に利益を乗せて売価を決める、
例えば100円という売価を決めることを値入といいます。
商品の販売価格、この場合100円という金額が売価です。
原価は60円。
売価100円から原価の60円を引いた利益、
40円を値入高といいます。
さらに、売価に占める値入高の割合を値入率といいます。
逆に原価の割合を原価率といいます。
上記の場合では、
40円の値入高が100円の売価に占める割合は40%です。
同時に残った原価60円の原価率は60%です。
値入率と原価率は足すと100%になります。
公式は
値入率=値入高÷売価×100%
となります。
リサイクルショップでは、買取が非常に重要です。
買取をするスタッフがこの公式を知らない場合、
買取は単なる作業のひとつです。
とてもつまらない物となってしまいます。
逆に、知ることで利益を作る楽しみが生まれると思います。
例えば、買取にお持ちになった商品が
「いくらで売れそうなのか。」
「その売価で売るためには、いくらで買取るべきなのか」
さらには、「自分で決めた買取価格でいくら儲けるのか」
という、儲けを作る重要な仕事に変わると思います。
例えば、100円で買取った商品を40%の利益が取れるように
売価を決めてください。
という場合、140円という売価が出ます。
というのはウソです。(笑)
売価が140円だった場合、40円の利益が140円に占める割合は
28.57%です。
40%の値入率で売価を決める場合は、
原価(100円)を原価率(60%)で割ります。
公式的には売価=原価÷(1-値入率)ですが、
原価を原価率で割ると売価が出る
と覚えた方が判りやすいと思います。
こっちのほうがよく使います。
100円÷60%で割ると、166.6円となります。
売価を決める事が値入ですので、166円よりは
168円や170円や180円で値段をつける方が理想的です。
こんな感じで、初級の計数ですが、スタッフが知ることで、
「楽しく、利益を作る集団を育てていく」というテーマで
書いていこうと思います。
◆店長が教えたい計数② 粗利 に続きます。