これは色づくりは微妙だし、筆先の力に殊更に神経を使うし、一時も気は抜けない。なので時間もかかる。写真がそのまま絵になるかというとそれは無理だと思うのだが、いままでも何とか〝ホンモノ〟に近づけようと努力してきた。見に来た人が「コレ、写真?」と言うと〝やったり〟と思うのだ。
絵を描くようになってからモノを見る感覚が変わった。水にも影はあるし木々を見る目も変わった。そしてつまるところ写実画というのは明るさと影の表現が勝負だと。それによって空気感や香りまで表現できると思うのだ。
完成はいつになるやら‥‥。