初めての電気炉テスト | 遊芸人の活動日誌

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湘南に住む陶芸、絵画、おじさんバンドを趣味とする遊芸人のブログです 。

イメージ 11/7、ついに初めての電気窯での本焼成となった。
様々な釉薬の溶け具合を見るために無理を承知での焼成。
何と、今までの灯油窯での焼成データに基づく自分のセクション設定にほぼ間違いないことがわかり自己満足。
織部、黒天目、柚子肌天目、加茂川天目、鉄赤、蕎麦、松灰、油滴、茶蕎麦、白萩、これに数種の透明釉。
しかし、何故か灯油窯に比し風情に欠けるような気がする。自分の既成概念がそうさせるのか。
ただ、溶け具合が全体として今一歩なのがそう感じさせるように思える。
やはり灯油窯より熱量は足りない。灯油窯より時間を5~6時間延ばしているのだが、まだ全体的にトップ時間を長くするかトップを高くするかだ。大体は前者の方がよい結果を生む。
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このように窯詰めの図を描いておき、結果を見て、何がどのような溶け具合か色合いかを記録する。そして、次の窯からは何をどこへ詰め、何が同じ窯で焼けるかをきめるのだ。
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出来のよかったものを2点。

鉄赤に土灰の2重掛け
これはマッタリと溶けよい出来だったが、少々流れすぎ。





イメージ 5こちらは蕎麦釉。
蕎麦は、黒天目、鉄赤、茶蕎麦と同属の釉薬で成分も似ている。
茶蕎麦はそれに炭酸Mgであろうか媒溶力の高い成分が含まれる分溶けやすくなる。
だから今回鉄釉の中でも茶蕎麦だけは溶けすぎて棚板まで流れた。

しかし、これで次が楽しみになった。