あの「MEN-LABO」が寿司の店になってる | 弓削聞平の福岡外食メモ

あの「MEN-LABO」が寿司の店になってる

 西中洲のラーメンの店MEN-LABOが寿司の店に変わったと聞いて行ってみた。店の雰囲気は前のままなので、寿司屋にしては趣がないけど、まぁこれは仕方ない。それも安価な理由と考えれば納得できる。寿司を握るのは以前「忠助」におられた方だそう。といっても、「忠助」が閉店してもうどのくらい経つだろう。5年どころじゃないよね、たぶん。その後どこにいたのかは聞いてない。

 料理は5000円のおまかせコース。例によって寿司の前にいろいろと料理が出る寿司割烹スタイル。正直いえば、このスタイルはちょっと苦手なんだけど、5000円でそれは興味深くむしろ楽しみだ。最初から香箱ガニが出てきた。カニをむしるのは嫌いだが、こんなふうに身だけにしてくれてるのは大好き。単なるめんどくさがりですね。香箱ガニは北陸のズワイガニの雌。今がまさに旬で味が濃厚だ。上に酢飯に使う赤酢のジュレを少しだけ。いや〜、この値段のコースでのっけからこれってうれしいね。次のお造りは4点盛り。真鯛・サワラ・あこや貝・あん肝。これも十分な量。真鯛がうまい。次は菊菜とりんごの白和え、そして唐津の牡蠣。1つは生で1つは蒸してある。ぼくは蒸してある方が好きだったな。次に大浦ごぼうの唐揚げ。でかい。目を見張る大きさだ。直径が5㎝くらいある。これにあらかじめ出汁で味をつけてから揚げてある。こんなごぼう天をどこかのうどん屋で食べたな〜。けっこう有名なところだったと思うんだけど思い出せない。そして料理の最後はたらの白子蒸し。

 

 

 そしていよいよ握りだ。白甘鯛、ブドウイカ、アジ、マグロ赤身、中トロ、鴨、車海老、穴子。料理を食べてる途中で、同行のY嬢が「全部食べられるか不安になってきた」と話してたのを聞いてたみたいで、彼女の分だけ酢飯の量を少なめにしてくれてた。握りはどれもおいしかったけど、個人的なことを言えば(Y嬢も同意見)鴨はちょっと浮いてたなぁ。あそこで脂が多い鴨はちょっとペースを乱された感じがした。それよりそれを減らしてウニか巻きものを出してほしかったな。最後に玉子焼きが出て、あとは赤だしと柚子シャーベット。赤出汁は具なし。魚出汁を使っていて、それをストレートに感じてほしいから具は入れてないらしい。いや〜、これで5000円は相当いい。オープン記念特価なのか?

 

 

 次はだいぶ行ってないというY嬢のリクエストもあり「ラ・シゴーニュ」へ。グラスワイン2杯くらい飲んだかな。2人で5000円くらい。